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パチュカ Pachuca

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パチュカ
Pachuca

正式名称はパチュカデソト Pachuca de Soto。メキシコ中部,イダルゴ州州都。メキシコ市の北北東約 90km,東マドレ山脈南西麓のメキシコ高原にあり,標高約 2420m。メキシコにおける最古のスペイン人入植地の一つで,豊かな銀鉱地帯の中心地。この地域の銀鉱の一部はスペイン征服前にすでにアステカ族などに知られていたといわれるが,スペイン人は 1534年に発見。町はその採掘中心地として建設され,鉱山の開発に伴って発展。 1739年には近くのレアルデルモンテ銀山が操業を開始。同銀山は現在も世界最大級の銀山である。水銀との化合でアマルガムをつくり鉱石から銀を抽出する方法は,16世紀にパチュカで完成されたといわれ,メキシコ法と呼ばれる。またシアン化法も 20世紀に市で開発された。近年鉱業生産が著しく減少し,深刻な失業問題が生じているが,州政府は工業開発により対処。主要工業は金属抽出,精錬のほか,なめし皮,毛織物,醸造酒,石鹸など。市内には植民地時代の建物も多く残っており,またイダルゴ自治大学 (1961) ,鉱山冶金専門学校 (1877) などがある。人口 17万 9440 (1990推計) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

パチュカ【Pachuca】

メキシコ中央部,イダルゴ州の州都。人口17万4013(1990)。正式名称パチュカ・デ・ソト。標高2435m。年平均気温14.2℃,平均年降水量387mm。州の北西部から南東部に連なる東シエラ・マドレ山脈は豊富な鉱産資源を埋蔵し,16世紀に銀鉱脈が発見され,鉱山都市として栄えた。急坂の町に歴史的建造物も多く,観光客が訪れる。かつては世界第1位の銀産出量を記録したが,現在も同国第3位を占める。同州はメキシコ市工業地域の外縁として近年,近代的工業が進出し,工業団地サアグーンには製鉄,機械などの製造業が,パチュカには繊維,皮革業などが発達している。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パチュカ
ぱちゅか
Pachuca

メキシコ中央高原、イダルゴ州南部の鉱山都市。メキシコ市の北東93キロメートル、標高2485メートルに位置する。正称はパチュカ・デ・ソートPachuca de Soto。人口23万1602(2000)。国内第一の銀産地で、自動車、織機製造などの工業がある。銀は1534年以来採掘され、16世紀の教会や修道院が建ち、大学も立地する。西47キロメートルのトゥーラにはトルテカ王国の遺跡である頂上に4人の戦士像が立つピラミッドがある。[高木秀樹]

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