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パパイア パパイアCarica papaya; papaya

7件 の用語解説(パパイアの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パパイア
Carica papaya; papaya

パパイア科の高木で,メキシコ付近が原産といわれるが熱帯,亜熱帯にごく普通に栽培される代表的な熱帯果樹である。幹は直立し枝がなく,長い葉柄のある掌状に裂けた葉を頂端近くに集めてつける。植物体全体に白い乳液を含み,切り口はねばねばする。雌雄異株。雄株では長い花序が葉腋から生じ,黄白色の花を多数つけて垂れ下がる。雌株では短い花柄が葉腋から出て雄花より大きい鐘形の花を単生または2~3個つける。まれに両性花をつける株がある。果実は倒卵形で長さ8~20cmぐらいとなり,緑色で,熟すると橙黄色を帯びる。厚い果肉はカボチャのような色であるが甘みがあって美味。蛋白消化酵素のパパインを含むので有名である。生食のほか加工され,ケチャップ,ピクルス,製菓原料や薬用に利用される。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

パパイア

熱帯原産。東南アジアや台湾、沖縄では野菜として広く作られている。ビタミンCや食物繊維が豊富で、脂肪・糖質を分解する酵素も含んでいる。葉がお茶に、茎が化粧品にも利用されている。

(2016-12-08 朝日新聞 朝刊 大阪市内・1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

パパイア(papaya)

パパイヤ

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

パパイア

中米原産のパパイア科の小高木。古くから熱帯各地に栽培されている。幹は直立し,軟質で,表面は灰青色。葉は掌状葉で,長い柄があり,幹の上部に束生する。雌雄異株だが,同株もある。

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食の医学館の解説

ぱぱいあ【パパイア】

《栄養と働き》
 パパイアは中南米原産の草本状低木で、雄木が生長するにつれて雌木となり、実を結ぶ原始的なくだものです。16世紀にスペインの探検隊によって発見され、世界に広まりました。日本に入ったのは明治時代半ばで、現在は沖縄や西南諸島で栽培されていますが、出回っている大半はハワイからの輸入品です。
〈酵素の働きで消化促進、がん予防に貢献する〉
○栄養成分としての働き
 パパイアには果肉が黄色とオレンジ色の2種類がありますが、いずれも甘くやわらかで芳香があり、トロピカルフルーツの代表的存在です。
 パパイアはビタミンCが豊富で、その含有量はミカングレープフルーツを上回り、中型1個で1日の所要量を摂取することができます。カロテンも比較的多く、ビタミンCとの相乗作用紫外線への抵抗力が増すと考えられています。ビタミンC、カロテンは果肉がオレンジ色に熟したものほど含有量が多く、とくにカロテンは未熟なものの4倍にもなります。
 果肉のオレンジ色はカロチノイド色素で、リコピンを多く含んでいます。リコピンは呼吸器系の免疫力を増強する働きがあり、肺がんなどに効果があるとされています。また、パパイアにはカルパインという酵素があり、これに抗がん活性効果が認められています。
 ほかに粘膜(ねんまく)を強化し糖質の代謝に欠かせないビタミンB群、疲労回復に役立つ酒石酸(しゅせきさん)、リンゴ酸、クエン酸などの有機酸類、カリウムやリンなどのミネラルも含まれています。食物繊維のペクチンも多く、便秘(べんぴ)予防に効果があります。
 パパイアの幹や未熟な実を傷つけるとでる白い液には、たんぱく質分解酵素であるパパインが含まれています。そのため肉料理といっしょに食べれば消化が促進され、胃もたれを防ぎます。
 調理前に肉を果汁に浸したり、パパイアの皮で包んだりすると、パパインの働きで肉がやわらかくなります。また、ビールの寒冷混濁防止にもパパインが利用されています。
 パパイアには穏やか抗菌作用と、傷ついた箇所の修復を促進する作用があります。そのため、肌の手入れに使うと、パパインの働きも加わって角質を分解し、古い皮膚を治療するので、つるつるの美肌になります。またやけどや傷にも効果があります。なお完熟したものには、パパインの効果はあまり認められません。
《調理のポイント
 選ぶ場合は小ぶりで細長いものを。少しやわらかくなったころが食べごろです。縦半分に切って種を除いて食べますが、酸味が少ないのと特有の香りがあるので、レモンライムの絞り汁をかけて食べます。冷蔵庫に入れると低温障害を起こし、腐りやすくなるので、室温で保存します。未熟のパパイアはサラダスープ、肉との炒(いた)めものなどに用います。

出典|小学館
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世界大百科事典 第2版の解説

パパイア【papaya】

パパイア科の軟質の木部を有する草的な木本植物イラスト)。若葉と幼果は野菜に,熟果は果物として利用される。乳液から採取されるタンパク質分解酵素パパインpapainは,ビールの清澄剤や肉類の軟化剤に重用されている。茎は太く直立し,あまり分枝せず,高さ3~10mになる。雌雄異株に加えて雌雄同株もある。雌株では,花は葉腋(ようえき)に1~3個が短い花柄上に生じる。雌雄同株の花の外観は雌株の花に類似するが,花弁におしべが着生している。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

パパイア【Papaya】

パパイア科の常緑の草本状小高木。熱帯アメリカ原産。果樹として熱帯地方で広く栽植される。雌雄異株。果実は洋梨形、または長楕円形。黄熟し、果肉は厚く甘みがある。生食のほか、ジャムや砂糖漬けとする。黒い種子が多数ある。パパイヤ。パパヤ。蕃瓜樹ばんかじゆ。木瓜もつか。万寿果。

出典|三省堂
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世界大百科事典内のパパイアの言及

【ポポー】より

…ポーポーともいう(イラスト)。バンレイシ科の温帯に適した落葉果樹。葉と花の形状はカキに似ているが,果形はアケビに類似し,果実は2~3個が短い果柄に連なって結実し,1果に約10個の種子がある。日本では,秋に黄色に熟れる。果肉はやや濃い黄色のクリーム状となり,甘みは強いが,特有の香りがある。それを異臭として好まない人もいる。熱帯域を中心に分布するバンレイシ科のなかでは,最も北部の北アメリカの温帯原産であり,ニューヨーク南部からフロリダにわたって分布するが,重要果樹ではない。…

【有毒植物】より

…花の美しいプリムラ類による皮膚炎の原因は,葉の腺毛に含まれるプリミンによるものである。パパイア,パイナップル,イチジクなどの乳液によるかぶれは,タンパク質分解酵素による刺激のためとされている。変わった作用物質としては,クワ科のイチジク,セリ科のセロリ,パセリ,ミカン科のライム,レモン,ベルガモットなどに含まれるフロクマリン類が過食や皮膚への付着によって紫外線に対する光過敏症をおこし,火傷のような症状を示すことが知られている。…

※「パパイア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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