デジタル大辞泉
「パンタロン」の意味・読み・例文・類語
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パンタロン
- 〘 名詞 〙 ( [フランス語] pantalon ) 主に女性用の、すそ幅が広い、おしゃれ着としての長ズボン。
- [初出の実例]「ピンクのパンタロンをはいた長い髪の毛の少女」(出典:天使の裁き(1969)〈三好徹〉五)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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パンタロン
ぱんたろん
pantalon フランス語
ズボンのこと。語源は16世紀のコメディー・イタリアンの道化(どうけ)役者パンタローネが、裾(すそ)の開いたズボンをはいていたところから、これにパンタロンの名称があてられた。ベネチアの水夫たちがこの種のズボンを着用していたが、市民服にズボンが登場するのは18世紀のフランス革命時である。キュロット(半ズボン)をはいた貴族に対して、サンキュロット(キュロットをはかないの意)とよばれた愛国党員は、縞(しま)のパンタロンをはいたが、以後男子服にパンタロンが定着していった。
婦人服では、19世紀中ごろのクリノリンの下にはかれたズボン式の下着に、この名称があてられており、英語ではこれをパンタレッツpantalettesと称した。パンタロンが表着として婦人服に登場するのは20世紀のスポーツ服になるが、その後スカートと並ぶボトムズ(下半身衣)として多様にデザインされてきた。日本ではとくに、1960年末にサン・ローランが発表したパンタロン・スーツからこの語が定着し、婦人用のズボンに対して用いられる。米語ではパンタルーンズpantaloonsといったが、それを短縮したパンツpantsが一般化している。
[辻ますみ]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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パンタロン
ズボンのこと。16―17世紀イタリアのコメディア・デラルテの主人公パンタレオーネが舞台で裾(すそ)口の縛ってない股引(ももひき)のようなものを着用していたことからこの名がでた。半ズボンのキュロットに代わってフランス革命以後一般に用いられるようになった。女性や子どもがスカートの下に着用した装飾的なズボンはパンタレッツという。
→関連項目ズボン
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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パンタロン
pantalon(pantaloon)
元来は長ズボンを意味するフランス語。英語のトラゥザーズ trousers,パンタルーン pantaloonと同義。 16世紀中期イタリア喜劇の道化役者パンタローネが,細い長ズボンをはいたことに由来する。この語が一般化するのは,男性の長ズボンが普及する 19世紀初期で,女性の場合,19世紀前半まではスカートの下にはいたパジャマズボン形式の下着をパンタレッツと呼んだが,スポーツ用として長ズボンがはかれるのは 1930年代以降である。またスラックスの語に代って,日本でこの語が一般化したのは,裾幅の広いズボンが女性服に流行した 60年代末以後のことである。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のパンタロンの言及
【ズボン】より
…腰から脚部にかけて左右別々に覆う西洋式脚衣(スラックス,パンタロン,パンツなど)の総称。語源は明らかではなく,はくとずぼんと足が入るところからそう呼ばれたともいう。…
※「パンタロン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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