パドドゥ(その他表記)pas de deux

翻訳|pas de deux

デジタル大辞泉 「パドドゥ」の意味・読み・例文・類語

パ‐ド‐ドゥ(〈フランス〉pas de deux)

パドドゥー

パ‐ド‐ドゥー(〈フランス〉pas de deux)

バレエで、二人でする踊り。特に主役の男女二人の場合をいう。

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精選版 日本国語大辞典 「パドドゥ」の意味・読み・例文・類語

パ‐ド‐ドゥ

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] pas de deux ) 男女二人が一対になって演ずる踊り。クラシックバレエ見せ場とされ、アダージョ・バリアシオン・コーダ三つ部分からなる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パドドゥ」の意味・わかりやすい解説

パ・ド・ドゥ
pas de deux

バレエ用語。2人の踊りの意。通常は男女2人で踊られるが,女性2人によって踊られる場合もある。また古典バレエで,男女の主役を演じる踊り手がそれぞれ名人芸を誇示できるように考案されたものは,特にグラン・パ・ド・ドゥといい,通常のものと区別する。その形式は 19世紀後半,マリウスプティパによって完成された。厳格な構造をもち,アダージョ,バリアシオン,コーダの三つの部分に分かれている。アダージョは導入部にあたり,男女が登場していっしょにゆっくりした踊りを踊る。これは女性の見せ場であり,男性に手や腰を支えられて,身体の描き出す調和のとれた優美な線を披露する。次に男性,女性の順で,それぞれソロを踊り,軽快で高度な技巧を伴った短い踊りバリアシオンを踊る。最後のコーダは,まず男性が,次に女性が加わり,非常に早い動きで跳躍や回転技を行なって,最高潮に達したところで終わる。グラン・パ・ド・ドゥは古典バレエにのみみられる形式で,その華麗さから,全幕上演とは関係なくバレエ・コンサートの演目として単独で演じられることが多い。

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知恵蔵 「パドドゥ」の解説

パ・ド・ドゥ

男女のペアで踊る一組のまとまったダンス。グラン・パ・ド・ドゥとも呼ばれる。最初のアントレ(entr(e)e)とアダージョ(adagio)では男性にサポートされて、女性が美しいポーズを披露する。続く男性バリアシオン(variation)、女性バリアシオンでは、男女がそれぞれ男性的・女性的なソロを見せる。最後のコーダ(coda)では男女がそれぞれ難度の高い技術を披露し、派手に終わる。「白鳥の湖」の中にある「黒鳥のパ・ド・ドゥ」や「ドン・キホーテ」のパ・ド・ドゥなどのコーダでは、女性が32回フェッテ(片足を軸に、もう一方の足を蹴り上げながら連続回転する)を見せる。男女のペアによるダンスは、この形式に従わないものでもパ・ド・ドゥと呼ばれることもあるが、一般にはデュエットと呼ぶ。同性ペアの場合も同様である。

(鈴木晶 舞踊評論家 / 2008年)

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百科事典マイペディア 「パドドゥ」の意味・わかりやすい解説

パ・ド・ドゥ

バレエ用語。2人の踊りの意。クラシック・バレエでは,バレリーナと相手役がアダジオ,バリアシオン,コーダという順序,型式で踊られる。これを特にグラン・パ・ド・ドゥともいう。また3人の踊りはパ・ド・トロワ,4人の踊りはパ・ド・カトルという。→

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世界大百科事典(旧版)内のパドドゥの言及

【バレエ】より

…そして必ずミーム(マイム)の場面があり,踊り手でないミーム役者が登場してきたりする。またグラン・パ・ド・ドゥという形式をもっている。 モダン・バレエにあっては,そういう構成法からまったく解放されている。…

※「パドドゥ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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