ヒス(英語表記)His, Sir Wilhelm

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒス
His, Sir Wilhelm

[生]1831.7.9. バーゼル
[没]1904.5.1. ライプチヒ
スイス系のドイツの解剖学者,発生学者。 J.ミュラー,R.ウィルヒョーなどに師事し,バーゼル大学教授 (1857) 。 1872年にライプチヒ大学に招かれ,解剖学研究所を創立。人体発生学を創始し,リンパ系組織学,胎児の発生学に業績がある。顕微鏡用に標本を薄切するためのミクロトームの考案者。妊娠期間を算出するヒス法則もその創案

ヒス
His, Wilhelm Jr.

[生]1863
[没]1934
ドイツの解剖学者,心臓学者。 W.ヒスの子。バーゼル大学,ゲッティンゲン大学教授 (1907~32) 。 1893年,心臓刺激伝導系ヒス束 (→房室束 ) を発見。 1907~26年,ベルリン大学教授。

ヒス
Hiss, Alger

[生]1904.11.11. ボルティモア
[没]1996.11.15. ニューヨーク
アメリカの元国務省高官。ハーバード大学法学部卒業。 1936年国務省に入り,F.ルーズベルト顧問としてヤルタ会談に出席。 45年サンフランシスコ国連創設会議臨時事務総長,46年ロンドンの第1回国連総会でアメリカ代表団首席顧問,46~49年カーネギー世界平和財団総裁。 48年夏,アメリカ下院非米活動委員会は,元共産党員 W.チェーンバーズ (当時『タイム』誌編集主任) から,「37,38年にヒスから国務省の秘密文書を手渡された」との証言を引出した。ヒスはこれを否定したが,結局偽証罪に問われ,50年1月禁錮5年の判決を言い渡され,服役。 54年刑期満了前に釈放されたが,ヒスは終始無罪を訴え続け,92年無罪が確認された。この事件を契機として J.マッカーシー上院議員は「国務省に浸透している共産主義者」の摘発拍車をかけた。

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百科事典マイペディアの解説

ヒス

スイスの解剖学者,発生学者。ベルリンその他で医学を修め,のちにライプチヒ大学教授。ヒトの胎児の発生などを精密に研究して,発生機構学の基礎をつくった。また子のヒスWilhelm His〔1863-1934〕は医学者,生理学者としてバーゼル,ベルリン両大学その他の教授を歴任哺乳(ほにゅう)類の心臓の心房と心室の間にある心筋繊維束を発見した。

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367日誕生日大事典の解説

ヒス

生年月日:1863年12月29日
ドイツの解剖学者
1934年

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精選版 日本国語大辞典の解説

ヒス

〘名〙 「ヒステリー」の略。
※日本三文オペラ(1932)〈武田麟太郎〉「ほら、ヒスがはじまったよ」

ヒス

〘名〙 (hiss) 物の擦れ合うような音。録音テープを回したときなどに発生する雑音。「ヒスノイズ」

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