病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 の解説
ヒドロキシジン系抗不安剤
《ヒドロキシジン塩酸塩製剤》
アタラックス(ファイザー)
《ヒドロキシジンパモ酸塩製剤》
アタラックス‐P(ファイザー)
ヒドロキシジンパモ酸塩(日新製薬)
抗不安剤の特性である鎮静作用(気持ちを鎮める作用)のほかに、抗ヒスタミン作用(かゆみや炎症などのアレルギー症状をおこす化学伝達物質のはたらきを抑える作用)をあわせもった薬です。
このため、抗不安剤本来の使用目的である神経症による不安・緊張・抑うつなどの症状を鎮めることのほか、じんましん、
①過敏症状(
②また、ねむけ・
また、自覚できない副作用もあるので、医師から指示された検査は必ず受けてください。
①いろいろな剤型があります。1日あるいは1回の服用量・服用時間・服用回数・服用期間については医師・薬剤師の指示を守り、かってに中止したり、減量・増量しないでください。
内服剤は、必ずコップ1杯以上の水で飲んでください。
②あらかじめ問診の際に、持病やアレルギーなどの体質・現在使用中の薬の有無を医師に報告するとともに、使用前に薬の効果と副作用について医師・薬剤師からよく説明を聞き、注意事項をきちんと守ってください。てんかんなどのけいれん性疾患になったことがある人、QT延長、QT延長をおこす薬を服用している人、肝・
過去にこの薬の成分や、セチリジン、ピペラジン誘導体、アミノフィリン、エチレンジアミンを使用して過敏症状を起こしたことがある人、ポルフィリン症の人は使用できません。必ず医師に報告してください。
③この薬は胎児に悪影響を与えることがあるので、妊婦あるいは現在妊娠する可能性のある人は使用できません。あらかじめ医師に伝えてください。
④飲酒によって、薬の作用が過剰になるので、服用中は禁酒してください。
⑤ねむけがおこることがあるので、自動車運転や危険を伴う作業にたずさわる人は医師に相談してください。
⑥長期服用する場合は定期的な検査を指示されるので、必ず受けてください。
⑦ヒドロキシパモ酸塩製剤を服用中に、ほかの薬を使用する必要が生じたときは、必ず医師に相談してください。とくにバルビツール酸系睡眠鎮静剤などの中枢神経抑制剤、モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤などと併用すると、この薬や併用薬の作用が増強されることがあります。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報