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ヒノキチオール hinokitiol

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒノキチオール
hinokitiol

化学式 C10H12O2 。4-イソプロピルトロポロンに相当する。融点 51~52℃,沸点 140~141℃ (10mmHg) 。一般に有機溶媒に易溶である。トロポロン類の特性を呈する。ヒノキ科植物などの精油のフェノール性成分中より分離される。抗菌性を有し,アスナロなどが腐敗しにくいのはこれによるという。

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栄養・生化学辞典の解説

ヒノキチオール

 C10H16 (mw136.24).

 ヒバの精油成分.

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大辞林 第三版の解説

ヒノキチオール【hinokitiol】

ヒノキ・ヒバなどのヒノキ科の植物に含まれる香気成分。化学式 C10H12O2 抗菌作用・血行促進作用などを有する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒノキチオール
ひのきちおーる
hinokitiol

非ベンゼン系芳香族化合物の一つ。β(ベータ)-ツヤプリシン、4-イソプロピルトロポロンともいう。
 非ベンゼン系芳香族化学の歴史のなかで特別の意義をもつ化合物である。天然物としてタイワンヒノキ、ニオイヒバ、アスナロなどの精油中に含まれる。これらの心材の赤みの色素は、ヒノキチオールの鉄キレート塩であるヒノキチンといわれる。1935年以来、台北帝国大学(当時)の野副(のぞえ)鉄男によって徹底的に研究され、40年ごろにその構造が解明され、50年には東北大学において合成にも成功した。その間、フェノールに類似の芳香族置換反応が解明され各種の置換体が合成されたほか、安息香酸への転位反応がみいだされた。
 殺菌、抗菌性があり、これを含む樹木は腐敗しにくい。異性体のα(アルファ)-およびγ(ガンマ)-ツヤプリシンも天然物として精油中に存在する。[向井利夫]

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