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ヒメノカリス Hymenocallis; basket flower; crown-beauty; sea daffodil; spider lily

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒメノカリス
Hymenocallis; basket flower; crown-beauty; sea daffodil; spider lily

ヒガンバナ科ヒメノカリス属の総称。中央アメリカから南アメリカにかけて約 30種が分布する。ヒメノカリスはギリシア語の「膜」と「美しい」の2語から成り,被膜状の美しい副花冠に由来する。鱗茎から長楕円形の葉を出し,やや扁平な花茎の頂部に散形花序を形成する。黄花のヒメノカリス・アマンケス H.amancaesを除いて,花冠は白い。クモの脚のような細長い花弁をもつスパイダーリリーが最もよく栽培される。そのほかいくつかの種間交雑種が流通している。腐植質に富んだ水はけのよい用土を使って春に球根を植付け,日当りのよい環境で管理する。晩秋に球根を掘上げ,乾燥貯蔵する。

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世界大百科事典 第2版の解説

ヒメノカリス【spider lily】

ヒガンバナ科Hymenocallis属の通常は常緑の球根植物北アメリカの南部から南アメリカにかけて約40種くらいあり,日本では春植えの球根植物として扱われる。葉は幅広く,多くは長楕円形から広線形で,葉柄を有する種もある。花は花茎の頂部の散形花序に多数つき,白色で芳香があり,筒状部とたかつき状に広がった花冠を有し,スイセンにも見られる副花冠が膜状によく発達する。1花の寿命は1~2日。多くの種は夕刻に開く。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒメノカリス
ひめのかりす
[学]Hymenocallis

ヒガンバナ科の半耐寒性球根草。よく栽培されるササガニユリH. speciosa Salisb.は西インド諸島原産で、英語名はスパイダーリリーspider lily。葉は12~20枚で、長さ60センチメートルになる。夏から秋に開花する。花茎は葉より短く、頂部に9~15花からなる散形花序をつけ、その直径は20センチメートルになることもある。花は白色で、バニラ様の芳香がある。また、カラティナ種H. calathina Nicols.はアンデス原産で、葉は6~8枚、長さ45~60センチメートルで、同じくヒガンバナ科のアマリリスに似る。1花茎に2~4花つける。4月ころ、有機物に富む砂質土壌に植える。日当りでよく育ち、暖地では露地でも越冬可能である。[平城好明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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