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ヒヨス ヒヨス Hyoscyamus niger

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒヨス
ヒヨス
Hyoscyamus niger

ナス科の越年草で,北半球温帯に広く分布する。薬用植物として栽培される。茎はまばらに分枝して高さ 1mぐらいになり,葉とともに粘着性のある腺毛が密生し臭気がある。葉は広卵形で波状縁,浅く羽状に裂け,下部のものには葉柄がある。

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百科事典マイペディアの解説

ヒヨス

ユーラシア中北部原産のナス科の一年草。古くより,有毒,薬用植物として知られる。高さ1m内外。全株に粘着性の軟毛を密生。葉は互生し広卵形で長さ15〜30cm。夏,開花。

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世界大百科事典 第2版の解説

ヒヨス【henbane】

ヒヨスチアミンhyosciamineという毒性の強いアルカロイドを含むことで有名なナス科の二年草。ヨーロッパからシベリア,中国,ヒマラヤにかけて広く分布する。日本には自生しないが,薬用のためにしばしば栽培される。 茎は高さ1m内外で,葉とともに密に腺毛があり,べたべたと粘る。葉は互生し,広卵形で浅い欠刻があり,長さ15~30cm。花は7月ごろに咲き,花冠は鐘形で先は5裂する。裂片は平開し,先は円く,黄色に淡紫色の条がある。

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大辞林 第三版の解説

ヒヨス

ナス科の一、二年草。ヨーロッパ原産。高さは約1メートルで、全体に腺毛が密生。葉は大きく、長卵形で羽状に浅裂。夏、黄色漏斗形で内面に紫色の脈のある花をつける。ヒヨスチアミンなどのアルカロイドを含み、葉を鎮痛・鎮静・鎮痙ちんけい薬とする。 〔「菲沃斯」とも書く〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒヨス
ひよす
henbane
[学]Hyoscyamus niger L.

ナス科の二年草。ときに一年草となる。ヨーロッパ、北アフリカインドに分布し、温帯で栽培されている。茎は高さ80~140センチメートルで直立し、まばらに枝分れする。茎には粘着性のある長軟毛が密生する。葉は互生し、下部の葉には柄があって大きく、長さ30センチメートル、幅10センチメートルに達するが、上部の葉は小さく柄はない。葉は長卵形で浅く羽状に裂け、粘着性のある長軟毛を密生する。花は上部の葉腋(ようえき)につき、短い柄があり、初夏になると横に向いて咲く。壺(つぼ)状、汚黄色の花冠は径約2センチメートルで、先は5裂して開き、紫色の脈をもつ。中心部は紫色である。萼(がく)は先が浅く5裂し、花後は増大して長さ3センチメートル、幅2センチメートルとなり、果実を包む。果実は灰褐色の種子を多数(ときには500個ほど)もつ。
 植物全体にアルカロイドを含むが、薬に用いるのは葉で、ヒヨスチアミンを主とするアルカロイドを約0.07%含む。鎮痛、鎮けい剤として喘息(ぜんそく)の発作、モルヒネ中毒などの治療に用いる。中国に分布するのはこの変種であるシナヒヨスvar. chinensis Makinoで、この種子を服用すると正気を失ったようになることから漢名を莨(ろうとう)(狂気のさまの意)という。江戸時代の本草(ほんぞう)学者小野蘭山(らんざん)が日本のハシリドコロの漢名にこれをあてたため、現在でもハシリドコロの根茎をロート根と称している。エジプト、アラビア、イランに分布するエジプトヒヨスH. muticus L.の葉をアラビアでは麻酔性酩酊(めいてい)剤として噛(か)んでいる。[長沢元夫]

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