ヒヨスチアミンhyosciamineという毒性の強いアルカロイドを含むことで有名なナス科の二年草。ヨーロッパからシベリア,中国,ヒマラヤにかけて広く分布する。日本には自生しないが,薬用のためにしばしば栽培される。
茎は高さ1m内外で,葉とともに密に腺毛があり,べたべたと粘る。葉は互生し,広卵形で浅い欠刻があり,長さ15~30cm。花は7月ごろに咲き,花冠は鐘形で先は5裂する。裂片は平開し,先は円く,黄色に淡紫色の条がある。花冠の中央部は紫色。萼は花後生長し,蒴果(さくか)を包む。蒴果は長円形で上部がふたとなり,熟すとふたが開いて種子を散らす。葉からとったヒヨスエキスが薬用となる。鎮痛・鎮痙(ちんけい)作用のあるアルカロイド,ヒヨスチアミンおよび少量のスコポラミンscopolamineを含む。アルカロイドの原料植物として世界各地で栽培される。また開花生理の実験材料として著名であり,春化が接木でうつることは,この植物を用いて実証された。ヒヨス属はヨーロッパ,北アフリカ,アジア一円に分布し,約20種が知られる。
執筆者:矢原 徹一+新田 あや
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
群馬県のマスコットキャラクター。人間だと7歳ぐらいのポニーとの設定。1994年の第3回全国知的障害者スポーツ大会(ゆうあいピック群馬大会)で「ゆうまちゃん」として誕生。2008年にぐんまちゃんに改名...
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
7/22 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
6/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
5/20 小学館の図鑑NEO[新版]昆虫を追加