「仲間、同輩」という意味のピアと、「支える」を意味するサポートを合わせた言葉で、同じ病気の人などが課題や悩みを共有し、支え合う取り組み。経験に基づく相談が受けられ、安心感を得やすい。サポートする側にとっても他人の役に立つことで自信を取り戻すことにつながる。身体障害や精神障害、アルコール依存症、薬物依存症などさまざまな分野で広がり、認知症でも香川県三豊市立西香川病院や当事者団体などが支援活動をしている。
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出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報
同じ問題を抱える者が集まり、それぞれの状況での自分の体験や行動、考えなどを披露し、互いに語り合うことにより支え合うこと。ピア(仲間、peer)という用語のとおり、仲間同士が相互に体験や感情を共有し支援しあう精神的支援活動を主体とするものであり、それによって問題解決の方策をみつけだそうとする。同じようなソーシャルサポートの一つにセルフヘルプグループ(自助グループ)がある。これは個人による個人の問題解決を主体とするが、相互に支援しあうという意味も含まれており、共通の問題を抱える対等なメンバー同士による相互援助という点ではピアサポートに通じるものがある。両者とも同じ疾患や障害をもつ患者と家族などをメンバーとし、状況に応じてさまざまな分野で取り入れられており、セルフヘルプグループではファシリテーター(促進役)が、ピアサポートでは研修を受けたピアサポーターらが中心となって話を進める。
ピアサポートの対象となるのは出産をひかえる母親や育児および教育に悩む親たちなどが中心であったが、癌(がん)患者とその家族を対象とした活動も全国に広がりつつある。
[編集部]
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