ピラフ(その他表記)pilaf

デジタル大辞泉 「ピラフ」の意味・読み・例文・類語

ピラフ(pilaf)

米をバターでいため、タマネギ・肉・エビ香辛料などを加え、スープストックで炊き上げた洋風の飯。元来トルコ料理

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精選版 日本国語大辞典 「ピラフ」の意味・読み・例文・類語

ピラフ

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] pilaf ) 米をバターでいため、肉や貝、香草などを入れて塩・コショウで調味し、スープでたいた洋風のたき込みご飯。元来は中東料理
    1. [初出の実例]「カレースープに、松茸と舌平目のピラフ」(出典:古川ロッパ日記‐昭和一一年(1936)一〇月二八日)

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改訂新版 世界大百科事典 「ピラフ」の意味・わかりやすい解説

ピラフ
pilaf

中近東や東地中海地方にはじまるとされる米飯料理。名前はトルコ語pilavに由来する。ヨーロッパ各地に伝わり,フランスではリ・ピラフriz pilafともいう。炊込飯の一種で,米を油脂でいためてから炊き上げる。ふつう,肉料理の付合せに用いるが,種々の材料を加えて一品料理にすることも多い。基本的な作り方は,厚手のなべにバターを熱し,みじん切りのタマネギ,次に洗った米を加えていため,全体が透き通った感じになったら,塩,コショウで調味する。ここに米の1.5倍量の水あるいはブイヨンブーケガルニを入れてふたをし,ふつうの飯のように炊き上げる。好みで肉類ハム,エビ,貝類,マッシュルームピーマンニンジングリーンピース,干しブドウなどを加えてもよい。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ピラフ」の意味・わかりやすい解説

ピラフ
ぴらふ
pilaf

炒(いた)めご飯のこと。発生は西アジア地方とされ、アフガニスタンのパラオpalaw、イランのポロウpolow、トルコのピラウpilawなどの米料理がそれにあたる。現在、世界各国に浸透している。

 作り方は、洗った米とタマネギのみじん切りをバターで炒め、塩、こしょうをして炊く。日本では、エビ、カニ、鶏肉、羊肉、魚貝類、ハムなどを利用して変化のあるピラフをつくって一品料理としたり、タマネギだけのものは他の料理の付け合せとして用いられている。付け合せとして他の料理といっしょに食べる場合は、ソースをかけるので、普通のご飯よりやや固めに炊き、ソースをかけることによってちょうどよい柔らかさになるように仕上げることが望ましい。

[小林文子]

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「ピラフ」の解説

ピラフ【pilaf(フランス)】

米と肉・魚介類・野菜などの具材をバターで炒め、ブイヨンで炊いた、洋風の炊き込みご飯。西洋料理やトルコ料理では、具材を入れず米のみ、または米とみじん切りのたまねぎのみで作ることもあり、主に肉料理や魚料理のつけ合わせとして用いる。具材とご飯を炒め、洋風の味つけをした料理をさすこともある。

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百科事典マイペディア 「ピラフ」の意味・わかりやすい解説

ピラフ

中近東の米飯料理。洋風のいため飯をさすが,本来は米をバターでいためてから,スープで煮たもの。塩と香辛料で調味する。刻んだタマネギ,肉類,エビ,貝,キノコなどをまぜたりする。

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