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フェンシング フェンシング fencing

翻訳|fencing

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フェンシング
フェンシング
fencing

西洋式の剣術から発達したスポーツ。剣を片手に持ち,1対1で互いに相手を突き,または切ることで得点を競う。中世のヨーロッパで刀剣の出現とともに始まった戦闘武術が発達し,18世紀以降,競技として完成した。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵2015の解説

フェンシング

中世の欧州で騎士道として発達した剣技。ピスト呼ばれる試合コート(幅1.8〜2m、長さ18m)で選手が向かい合い、1対1で剣による突き、斬りで勝負する。剣によってフルーレ、エペ、サーブルの3種目がある。フルーレは柔軟な剣で、首と手足を除く胴体部分を有効命中面にして突きだけで勝負する。エペは決闘用の武器から転じた硬直な剣を使い、やはり突きだけで対戦するが、全身が有効命中面となる。サーブルは柔軟な剣で、突きだけでなく斬りも併用され、上半身のみが有効命中面。有効打の際はランプが点灯する電気審判器が使用されている。五輪ではフルーレ、サーブルが第1回アテネ大会(1896年)から、エペも第2回パリ大会から採用されている。

(安藤嘉浩 朝日新聞記者 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

フェンシング

3種目に分かれ、フルーレは胴体、エペは全身が攻撃対象。サーブルの対象は上半身のみだが、「突き」のほかに「斬り」も攻防に加わる。

(2016-01-24 朝日新聞 朝刊 地東北・県版スポーツ)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

フェンシング(fencing)

スポーツ競技の一。軽量で細身の剣を使うヨーロッパ流の剣術。剣の形状や得点となる体の部位などが異なる、フルーレエペサーブルの3種がある。
[補説]3種目の得点部位と攻撃方法
フルーレ:胴体への突き
エペ:全身への突き
サーブル:上半身(頭・腕・胴体)への突きと切り

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百科事典マイペディアの解説

フェンシング

リノリウムまたはコルク張りの競技場(ピスト)の上に2人の競技者が片手で細身の剣を持って相対し,互いに定められた身体部位(有効面)を突きあるいは斬(き)り合って得点を競う競技。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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世界大百科事典 第2版の解説

フェンシング【fencing】

西洋の剣術をもとにしたスポーツ。白いユニフォームを着て金網のマスクをかぶり,片手に剣をもった剣士が台(ピスト)の上で1対1で突き,あるいは斬りを争う。使用する剣により,フルーレ,エペ,サーブルの3種に分けられる。
[歴史]
 刀剣を操作する技術をみがくための訓練や模擬試合はきわめて古くから行われていたが,フェンシングの直接の起源は中世の騎士の技芸であり,15世紀ころ発生したといえる。それまでは重い剣を使って甲冑(かつちゆう)をこわす必要があったが,火器の発達で甲冑の重要性は減少し,かわって軽くてバランスのよい剣が求められるようになった。

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大辞林 第三版の解説

フェンシング【fencing】

西洋流の剣術。細長い剣を片手で持ち、突いたり斬ったりしあうもので、中世ヨーロッパの騎士の間で戦闘術として発達し、次第に競技化した。サーブル・エペ・フルーレの三種がある。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フェンシング
ふぇんしんぐ
Fencing

剣を持って相対する2人の選手が「突き」または「斬(き)り」の動作によって勝敗を争う競技。使用する剣によって、フルーレFleuret、エペpe、サーブルSabreの3種類があり、おのおの異なったルールのもとに試合が行われる。[田淵和彦]

歴史

古くから人類は外敵から身を守るために、また動物をとらえるために武器をくふうした。この武器は木製・石製の粗末なものから金属製のものにしだいに改善され、用途も個人の争いから種族間の戦争にまで使用されるようになった。フェンシングは、このように古くから使用されていた武器から出発している。古代ローマ時代から中世キリスト教時代にヨーロッパ各地へ伝わり、騎士道の確立とともに著名な剣客たちが輩出し、高度な剣技を編み出すに至った。同時に刀剣もきわめて精巧なものがつくられるようになった。その後、16世紀中期以降、火器の発達に伴い、古来用いられた厚くて重い刀剣や、その剣法にも大きな変化がおこり、突くことを目的とする軽くて細身の剣ラピエールrapireが出現し、従来の両手で握る大刀と著しく形が変わった。そして剣法は18世紀ごろには貴族階級の教養の一部に加えられるようになり、しだいに戦闘的剣法からスポーツ的なものに変化した。さらに、18世紀中葉には金網のマスクが考案され、剣先にボタンboutonをつけることによって安全性が図られた。これら用具の改良が、スポーツ・フェンシングの発展に拍車をかけることになり、現代のフェンシング競技が誕生した。
 フェンシングの国際的組織として、1913年11月29日パリで開催された会議において国際フェンシング連盟Fdration Internationale d'Escrime(FIE。本部はスイスのローザンヌ。2012年時点で145の国と地域が加盟)の設立が宣言された。フェンシングは、1896年にアテネで開催された第1回近代オリンピック大会から正式種目として実施され、男子フルーレ、男子サーブルの個人戦が行われた。1906年からは世界選手権大会が開催されている。
 日本においては、明治初年にフランス人の教官から軍隊の軍刀操法として指導を受けたのが最初であるが、実際に剣を使用したスポーツの形式は岩倉具清(ともきよ)の手によって紹介された。1936年(昭和11)には同好の士を集めて大日本フェンシング協会が発足、同協会はフェンシング競技の普及に努め、各大学などに広まっていった。第二次世界大戦でその活動が中断されたが、戦後まもなく復興し、1947年(昭和22)に日本フェンシング協会Fdration Japonaise d'Escrime(FJE)として再発足、続いて日本学生フェンシング連合も誕生して現在に至っている。国内最高の競技会として、全日本選手権大会がある。国際的進出は、1952年の第15回オリンピック・ヘルシンキ大会に牧真一(まきしんいち)が初参加し、1964年の第18回東京大会では男子フルーレ団体(田淵和彦、大川平三郎、清水富士夫、真野一夫、戸田壮介)が4位に初入賞、1967年、1971年の世界選手権大会でもそれぞれのフルーレ団体チームが4位入賞した。また2007年(平成19)の世界選手権大会では、女子フルーレ団体が銅メダルを獲得した。2008年の第29回オリンピック・北京大会で太田雄貴(おおたゆうき)がフルーレで銀メダルを獲得した。
 世界の強豪国は、イタリア、ドイツ、フランス、ロシアなどである。[田淵和彦]

競技の種類・方法

フェンシングの試合は、3種類のそれぞれ異なった剣とルールによって行われる。フルーレ種目は、エペ種目とともに剣先で突くことだけを有効とする競技で、鍔(つば)のついた柔軟な剣を使用する。この種目には「攻撃動作の速いほうが勝つ権利を得る」という特徴がある。エペ種目はフルーレより大きな鍔のついた硬直な剣を使用する。この種目には古来の決闘様式が残されており、他の種目のように細かいルールに左右されず、突く時間の遅速が決め手となるので、相手より早く突けばよい。ただし、25分の1秒以内で相打ちの場合は両者ともに得点となる。サーブル種目は斬り、または突きを有効とする競技で、手をカバーする鍔のついた柔軟な剣を使用する。
 フルーレの有効面は金属胴衣によって覆われた部分である。サーブルの有効面は金属線を織り込んだユニフォームと手袋、マスクの部分、エペの有効面は全身である。[田淵和彦]

勝敗と試合時間

男女3種目ともプール戦(総当り)においては、5本(ポイント)勝負、最大3分間(実働)。エリミナシオン・ディレクト(トーナメント)方式は、15本勝負、各3分間のセットを3回行い、最大9分間(実働)で行う。各セット間は1分間の休憩をとる。
 勝敗のつかないまま時間が終了した場合、得点の多い選手が勝者となり、試合時間が終了したときの得点の数が記録される。両者同点の場合には、そのスコアのまま、抽選でどちらかに「優先権(アドバンテージ)」を決定し、1分間(実働)の延長戦を行う。延長時間内にどちらか一方が有効な「突き(斬り)」を行った場合は、その選手を勝者とする。延長時間終了までに有効な「突き(斬り)」がなかった場合は、優先権をもっている選手が勝者となる。
 団体戦(FIE公式戦)におけるリレー方式は、両チーム3名が総当りで9試合行い、各試合の得点をチームで引き継いでいくものである。第1試合は、一方の選手が5本先取するまで対戦し、第2試合は、一方が第1試合の得点との合計で10本を先取するまで対戦し、以下同様に、チームの合計得点が5本の倍数(5―10―15―20……)に達するまで対戦して、最大得点45本(5本×9試合)に達したチームもしくは規定時間終了時(各対戦時間は最大実働3分間)に多くの得点をあげたチームが勝利チームとなる。
 主審(プレジダン・ドゥ・ジュリー)は、相対する選手を監視し、試合の指揮をとり、ルールに従って得点を判定する。公式用語はフランス語を使う。国際試合では、判定の補助としてビデオ判定システムを使用している。
 選手の有効面への「突き(斬り)」は、突いた(斬った)選手側の有効ランプ(一方は赤、他方が緑)が電気判定器に表示される。同時の場合は両方の色ランプが点灯する。フルーレは有効面以外を突くと無効ランプ(白色)が点灯する。サーブルは無効面への突き(斬り)は点灯しない。[田淵和彦]

競技施設と用具

競技に使用するコートはピストとよばれ、幅1.5~2メートル、長さは14メートル。ピストの後方にある境界線を両足で踏み越えた場合は、相手選手に1本が与えられる。試合開始は、中央線からそれぞれ2メートル離れた所に両選手が構える。
 服装は、頭部を保護するために金属製の網目のマスクを使用し、安全性の点から強靭(きょうじん)な布地でつくられたユニフォームと防護用胸当てを着用する。女子の場合は、さらに胸当ての下に保護具(固い素材製)を着用しなければならない。そして剣を持つ手に手袋をはめる。電気剣を使用する場合、フルーレ種目は有効部分に金属線を織り込んだ金属胴衣plastron mtalliqueを着用し、サーブル種目は両腕を覆った金属胴衣と電気を導通するマスクとサーブル用手袋を着用する。使用する剣は、フルーレは断面が矩形(くけい)で長さ110センチメートル以内、重さ500グラム以内で、この剣先にばねが入っており、500グラム以上の力で突けばランプが点灯する。エペは断面が三角形で長さ110センチメートル以内、重さ770グラム以内、剣先のばねの強さは750グラムである。サーブルは断面がT字形またはY字形(刀身の先端部分は矩形)で、長さ105センチメートル以内、重さ500グラム以内と規定されており、この剣身全体に電気を通し、相手の有効面を突いたり斬ったりしたときにランプが点灯する。[田淵和彦]

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世界大百科事典内のフェンシングの言及

【近代五種競技】より

…馬術,フェンシング,水泳,射撃,ランニングという性質の異なった5種の競技を1日で行い,合計得点で順位を決めるスポーツ。
[歴史]
 古代オリンピック(前776‐後393)の競技種目の中に五種競技があり,第18回大会(前708)から実施された。…

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