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フェージング ふぇーじんぐ

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

フェージング

電波の受信点で送信波と反射波が干渉し合い、受信電界の強度が時間的に変動すること。通信の質を劣化させる大きな要因のひとつ。

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デジタル大辞泉の解説

フェージング(fading)

ラジオ・無線電信などの受信電波の強さが、相互干渉や電離層の状態変化などによって変化する現象。

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世界大百科事典 第2版の解説

フェージング【fading】

到来する電波の強さが時間とともに変動すること。フェージングは,大気の密度,水蒸気圧など伝送媒質の変動や地表面,建造物,短波帯における電離層など送信点と受信点との間の電波通路の状態により生ずる。フェージングの周期はその原因によって異なり,数秒のものから数分のものまであるが,一般的に周波数の低いものは周期が長い。長波中波などは地上伝搬波と空間波の干渉により生ずることが多いので,比較的狭い仰角範囲に放射を行うようにしたフェージング防止アンテナが使われる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フェージング
fading

電波の強さが時間とともに減少したり変動したりすること。中波放送短波通信では電離層の変化により,超短波マイクロ波では大気の屈折率の変化により,受信電波が変動して受信不能になることもある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フェージング
ふぇーじんぐ
fading

電波の強さが時間とともに急速に変動する現象をいう。変動振幅は、数デシベル程度から最大20デシベル程度のものまであり、周期は、1秒以下の速いものから数分程度の遅いものまである。フェージングはその発生原因によって次のように大別される。(1)伝搬通路長の異なる二つ以上の電波が受信点で互いに干渉しあうことにより生ずる干渉フェージング。(2)受信波の偏波面が受信アンテナに対して変動するために生ずる偏波フェージング。(3)伝搬媒質による吸収が変化するために生ずる吸収フェージング。(4)電離圏伝搬に特有のもので、跳躍距離の近くで通信する場合に、電離層のわずかな変化で電波が届いたり届かなかったりするために生ずる跳躍フェージング。
 また、関連する現象面からの分類として、(1)ラジオ・ダクト中のいくつかの通路を伝搬する電波が互いに干渉して生ずるダクト形フェージング。(2)大気屈折率の高さによる変化に伴って電波通路が変動して生ずるk形フェージング(屈折率変動を等価地球半径係数kの変化とみなしての命名)。(3)散乱通信、極地通信などの際に現れる非常に変動の速いフラッターフェージング。(4)伝送しようとする周波数帯域のなかで特定の周波数が強められたり弱められたりする結果生ずる選択性フェージング、などがある。また強度変動の幅が小さく、周期の短いフェージングをとくにシンチレーションフェージングという。これは介在する大気の揺らぎに主として起因するものであって、銀河から到来する電波や、人工衛星からの電波にしばしば現れる。
 フェージングを軽減し、受信波の品質を改善するため、複数個の受信信号を合成する各種のダイバーシティー受信方式が用いられている。[若井 登]

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