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フォイニクス Phoinix

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フォイニクス
Phoinix

ギリシア神話の英雄。ボイオチアのアミュントル王の息子であったが,母に頼まれて父の愛妾を誘惑したかどで,立腹した父によって目をつぶされ,追放されてペレウスのもとに亡命した。ペレウスは,彼を医術にすぐれたケンタウロスのケイロンのところへ連れていき,視力を回復させてやったうえに,ドロペス人の王にしてやり,息子アキレウスの教導を依頼した。トロイ戦争には,彼はアキレウスとともに参加し,アキレウスの死後は,その遺児ネオプトレモスの後見役となり,トロイ落城後ネオプトレモスと一緒に帰国する途中で死んだとされる。

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百科事典マイペディアの解説

フォイニクス

英語形フェニックスPhoenix,〈不死鳥〉と訳される。ヘロドトスの《歴史》によれば,鷲に似て羽根は赤と金,500年に一度父鳥の遺骸ヘリオポリス太陽神の神殿に葬るため,アラビアからエジプトに来る聖鳥という。

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世界大百科事典 第2版の解説

フォイニクス【Phoinix】

もともと〈深紅色〉を意味する古代ギリシア語で,この名をもった神話・伝説中の2人の人物と1羽の鳥が有名。慣用ではフェニックスPhoenix。(1)フェニキア王アゲノルAgēnōrの子。ゼウスにさらわれた妹エウロペの捜索を父王に命じられ,兄弟のカドモスらとあてのない旅に出たが,ついに見つけられなかったため故国には帰らず,シドン(またはテュロス)に定住して王となった。フェニキア人なる民族名は彼の名に由来するという。

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世界大百科事典内のフォイニクスの言及

【フェニキア】より

…フェニキア人という名称はギリシア語フォイニケスPhoinikes(ラテン語では主としてカルタゴ人を意味するポエニPoeni)であり,その意味はキナフと同様である。ギリシア人の伝説によると,テュロス王アゲノルAgēnōrの子の一人にフォイニクスPhoinixがい,そこからフェニキアという地名が起こったとされる。
[初期の歴史]
 考古史料によると,カルメル山の山腹の洞窟には旧石器時代後半からナトゥフ時代(ナトゥフ文化)にかけて狩猟民が住み,しだいに原始的な定住と農耕に向かいつつあった。…

※「フォイニクス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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