フォスラー(英語表記)Vossler, Karl

  • 1872―1949
  • Karl Vossler

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

[生]1872.9.6. ホーエンハイム
[没]1949.5.18. ミュンヘン
ドイツの言語学者。 1902年ハイデルベルク,11~37年ウュルツブルク,45~47年ミュンヘンの各大学教授。 B.クローチェの影響を受け,観念論美学の立場から言語現象を考察,「内的言語形式」の概念を提唱。主著『言語学における実証主義と観念論』 Positivismus und Idealismus in der Sprachwissenschaft (1904) ,『創造と発展としての言語』 Die Sprache als Schöpfung und Entwicklung (05) 。ダンテの『神曲』の研究や翻訳でも知られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

1872‐1949
ドイツのロマンス語・文学研究者。ミュンヘン大学教授。彼はイタリアの哲学者B.クローチェと親しく,その美学説の影響をうけ,また一方では19世紀末から言語学の中心をなした青年文法学派(〈比較言語学〉の参照)の実証主義に鋭く対立した。その結果生まれたのが,彼の観念論的な言語観である。 彼は,言語の本質精神の内的な活動,直観にあると考え,それは個人の創造であるとした。したがって彼の主たる関心は,当然文体論に向けられることになる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ドイツの言語学者、ロマンス語系文学の研究者。1911年以後ミュンヘン大学教授を務めた。精神の創造活動として言語をとらえ、イタリアの哲学者クローチェの影響下に、言語と芸術との根源的同一性を主張。観念論を標榜(ひょうぼう)して実証主義的言語学に反対し、文学研究を中核とする言語学を展開、自らイタリア、フランス、スペインの文学に関する膨大な著作を残した。その影響はドイツの文芸学のほか、現代の詩学の一部にも及んでいる。彼の原理的考察の著作2編が、小林英夫(こばやしひでお)の手で『言語美学』(1935)として訳されている。

[佐々木健一 2018年7月20日]

『小林英夫訳『言語美学』(1935・小山書店/増補版・1986・みすず書房)』

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367日誕生日大事典の解説

生年月日:1872年9月6日
ドイツの言語学者,ロマンス語学者
1949年

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