フランシス(英語表記)Francis, James Bicheno

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「フランシス」の解説

フランシス
Francis, James Bicheno

[生]1815.5.18. イギリス,サウスレイ
[没]1892.9.18. アメリカ合衆国,マサチューセッツ,ローエル
イギリス生まれのアメリカ合衆国の水力技術者。フランシス水車と呼ばれる,半径流式と軸流式を組み合わせた低圧装置用の水車を発明した。1883年アメリカに渡り,コネティカット州で土木技師 G.W.ホイッスラーのもと,ストニントン鉄道の建設に携わる。その後,ローエルメリマック川運河閘門を手がける会社に製図技師として入社,22歳で主任技師となる。以後 40年にわたり水力部門の責任者を務め,水力技師として各種工場のコンサルティングに従事。ローエルの工業都市としての発展に大きく寄与した。木材保存,鋳鉄桁(→)の試験や設計,防火システムなどの研究も行なった。フランシス水車のほかに,堰水流を計算する公式をはじめとする数々の水力工学研究でも知られる。200以上の技術論文を独学で執筆しており,同時代の最も卓越した土木技師の一人とみなされている。

フランシス
Francis, Sam

[生]1923.6.25. カリフォルニアサンマテオ
[没]1994.11.4. カリフォルニア
抽象表現主義の第2世代に属するアメリカの画家。第2次世界大戦中の負傷で入院中に絵画を始め,1950~57年パリで制作に従事。東京の草月会館の壁画 (1957) ,ニューヨークチェースマンハッタン銀行の壁画 (59) を制,62年開催の第3回東京国際版画ビエンナーレで1等賞を獲得した。無地のカンバスに垂らした多彩な具によって,自由でソフトな形態を創造する彼の技法は,タシスム (「しみ」を意味するフランス語の tacheによる) として知られ,作品"Blue on a Point" (58) に最もよく現れている。

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デジタル大辞泉「フランシス」の解説

フランシス(Dick Francis)

[1920~2010]英国騎手小説家。1946年から障害レース騎手となり、1953年から翌年にかけてのシーズンには全英チャンピオンとなる。引退後は新聞記者を務めるかたわら、騎手時代の経験を生かした推理小説を多数執筆。作「本命」「度胸」「大穴」など。

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百科事典マイペディア「フランシス」の解説

フランシス

米国の画家。カリフォルニア州生れ。第2次大戦中飛行機事故で負傷し,病床で絵を描き始め,1952年パリでの個展で注目される。抽象表現主義とは距離を置き,地の余白を生かした空間赤黒色斑の流れる画面を展開した。日本にもしばしば滞在して制作を行った。

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