大学事典 「ブエノスアイレス大学」の解説
ブエノスアイレス大学[アルゼンチン]
ブエノスアイレスだいがく
アルゼンチン最大かつ最も権威のある大学。ブエノスアイレスには植民地期に大学がなかったが,1821年にブエノスアイレス州知事等によって創設された。1880年にブエノスアイレス市が連邦直轄の首都となった際に,国立大学となった。学費無償の伝統を持ち,入学試験はないが,1985年よりそれぞれの専門に対応する第1年目の共通基礎サイクルを合格してのち,ファカルティ(大学院レベルを含む)へ進学するシステムとなっている。三つの付属中等学校,共通基礎サイクル,ファカルティ13などからなる。2011年には基礎サイクル6万7445人,学部レベル学生26万2932人(経済学部が最大で3万6377人,続いて建築・設計・都市学部2万5748人,医学部2万4198人),大学院学生1万4441人が在籍(約6割が女性)。教授4人がノーベル賞受賞者となった。
著者: 米村明夫
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報