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ブチルゴム ブチルゴムbutyl rubber

4件 の用語解説(ブチルゴムの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ブチルゴム
ブチルゴム
butyl rubber

合成ゴムの一種。イソブチレンと数%のイソプレンとの共重合体。イソプレン量が少い,きわめて不飽和度の小さいゴム質であるため,加硫しにくい。耐熱老化性,耐薬品性,耐候性などの環境抵抗性や電気特性も良好で,特に気体の透過性が小さいので,タイヤインナーチューブや電気絶縁材に用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

ブチルゴム

イソブチレンイソプレンの共重合によって得られる合成ゴム。第2次大戦中米国で開発。電気絶縁性,耐候性,耐老化性がすぐれ,空気の透過率が小さいので自動車用タイヤチューブ,電線被覆などに使用。

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世界大百科事典 第2版の解説

ブチルゴム【butyl rubber】

イソブチレンと少量のイソプレンを,塩化アルミニウムを触媒として-100℃というきわめて低い温度でカチオン共重合させて得られる合成ゴム。イソブチレン・イソプレンゴムisobtylene‐isoprene rubber(略称IIR)ともいう。ブチルゴム中のイソプレン含有率は0.6~3モル%で,これによってゴム分子鎖内に炭素‐炭素二重結合を導入し硫黄加硫を可能にしている。各種気体の透過性がきわめて低いことがIIRの最大の特徴である(室温における窒素ガスの透過性は天然ゴムの1/10程度)。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ブチルゴム
ぶちるごむ
butyl rubber

特殊合成ゴムの一種。ASTMアメリカ材料試験協会)の規格による略称はIIR。イソブチレン‐イソプレンゴムともよばれる。1.5~5%のイソプレンを含むイソブチレンを塩化メチル中、零下100℃で塩化アルミニウム触媒などによりカチオン重合して合成する。イソプレン単位の炭素‐炭素二重結合を含むので通常の硫黄(いおう)加硫ができる。耐候性、耐熱性、電気絶縁性に優れ、気体透過性、反発弾性が小さく、衝撃吸収性が大きい。欠点は加硫速度が遅く、金属との接着性が劣る。ケーブル、防水シート、ラジエーターホース、ライニング、振動衝撃吸収剤などの用途がある。最大の用途は自動車タイヤのインナーチューブである。チューブレスタイヤのインナーライナー用には加硫性と接着性が改善された塩素化ブチルゴムを用いる。[福田和吉]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内のブチルゴムの言及

【合成ゴム】より

…熱可塑性ゴムとしてはこのほかポリウレタン系,ポリエステル系,ポリオレフィン系などがあり,各種の工業用品,自動車用品,ホース,履物,電線被覆,プラスチック改質剤などに使用されている。
[特殊合成ゴム]
 気体透過性が低く,自動車用チューブなどとしてすぐれた性質をもつブチルゴムはイソブチレンとイソプレンを共重合させて得られるが,1937年アメリカにおいてその合成に成功し,太平洋戦争中はアメリカの政府管理による合成ゴムGR‐Iとして生産された。アクリルゴムはアクリル酸エステル系の共重合ゴムで,1931年にドイツではじめて工業化されたものであり,耐油性,耐熱性,耐老化性にすぐれた特殊合成ゴムとして工業用部品に使用される。…

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