翻訳|lining
金属の表面を腐食,摩耗,汚染などから守るために,その表面に目的に適した他の材料を比較的厚く被覆すること。手段としては溶射,クラッド,焼付け(ホウロウなど),塗覆装などがある。一般には表面に被覆する材料で分類するのが通例である。次のようなさまざまな材料がライニング材として,それぞれの適合環境で使われている。耐食FRP(強化プラスチック),樹脂シート(塩化ビニル,ポリプロピレンなど),耐食金属(鉛,ステンレス鋼,チタン,タンタルなど),ゴムシート(硬質ゴム,クロロプレンなど),セメント,ガラス,耐酸ホウロウ,フッ素樹脂,耐酸煉瓦,硫黄,黒鉛などである。これらの多くは,基体となる材料(炭素鋼など)を使い機器を組み立てたあとで現場で施工されることが多いが,その方法は多種多様である。
執筆者:増子 昇
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
内張りともいう.コーティングは一般に薄く,ライニングは厚く皮膜をつくることをさすが,明確な区別はない.ライニング材料としては,ガラス,セラミックス,鉛,亜鉛,ニッケルなどの無機材料,金属材料のほか,ポリ(塩化ビニル),ポリエチレン,フッ素樹脂などの合成樹脂が用いられる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…ドラムブレーキは,ブレーキ輪というドラム形回転体の外面あるいは内面にブレーキ片を押しつけて摩擦力を発生するもので,自動車用のものでは,コンパクトにまとめる必要から,ブレーキ輪の内側にシューと呼ぶ二つに分かれたブレーキ片を押しつける構造となっている。シューの摩擦面にはプラスチック,金属,有機あるいは無機の繊維などを用いた高温に耐える摩擦材(ライニングという)が張ってある。小さな力で大きな摩擦力を作用させることができる,すなわち,ブレーキ効率が高いことが長所であるが,反面,摩擦熱がこもりやすいことが短所である。…
※「ライニング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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