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ブックオフ ぶっくおふ Book off

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知恵蔵2015の解説

ブックオフ

新古書店の最大手で、2009年7月現在917店ある。運営会社のブックオフコーポレーションは、坂本孝氏によって1991年に設立された。明治以来発展してきた古本屋に対し、新古書店は、コミックベストセラー、エンターテイメント色の強い書物や文庫など、人気が高く希少性の無い本(新品に近い古本)を中心に売買し、郊外を中心に広く明るい店舗を展開するのが特徴となっている。従業員はパートが主体で、パートとして店舗を切り盛りしてきた橋本真由美氏(現在は会長)が2006年に社長に就任したことでも話題を呼んだ。
ブックオフでの本の売上が年間220億円を超えるなど新古書店が存在感を増す中、既存の出版・書店業界は、「新古書流通の拡大が、コミックをはじめ新刊売上の足を引っ張っている」「盗品もすぐに買い取り現金化するので、近隣にある新刊書店からの万引きを誘発している」と反発。それに対し、「新古書を買った人が、その作家や漫画家の新刊を買うこともある」「盗品かどうかを見分けるのは無理」といった反論もなされてきた。
そうした中、09年5月、大日本印刷グループと講談社集英社小学館の出版大手3社がブックオフ株取得を発表し、業界を驚かせた。印刷業界最大手の大日本印刷は、主婦の友社との提携、図書館流通センター・丸善・ジュンク堂の子会社化と、出版の上流から下流までを押さえ、印刷・出版不況が長引く中で出版業界再編に乗り出したと見られる
出版社側が「コミックも含め価値を創造する者へのリターンを」と求めていることに対し、ブックオフは「中古本に著作権は及ばない」とするなど出版社と新古書店の溝は依然深いが、多様な読者ニーズを満たし文化を支えていくためにも、「捨てない人のインフラをつくる」というブックオフの理念と、出版・著作活動が再生産されるための適正利益を折り合わせる工夫が問われている。

(北健一 ジャーナリスト / 2009年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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