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ブルームズベリー・グループ Bloomsbury group

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ブルームズベリー・グループ
Bloomsbury group

1907年頃から 30年頃までロンドンのブルームズベリー地区にある L.スティーブンの娘バネッサ (C.H.ベルの夫人) およびバージニアの家に集った作家,芸術家,哲学者たちにつけられた名称。ケンブリッジ大学のベルの寮室での交遊に始り,当代の知的選良の多くを集めて 1920年代以降の文学,思想に大きな影響を与えた。芸術至上主義と G.E.ムアやホワイトヘッドの影響を受けた不可知論的傾向をもち,そのなかには,批評家レナード・ウルフ (バージニアと結婚) ,作家 E.M.フォースターストレーチー,美術評論家 R.フライ,経済学者ケインズ,哲学者ラッセルらが含まれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ブルームズベリー・グループ
ぶるーむずべりーぐるーぷ
The Bloomsbury Group

1906年から1930年ごろにかけて、ロンドンとケンブリッジを中心に活動したイギリスの知識人、芸術家のグループ。作家バージニア・ウルフ、E・M・フォースター、経済学者ケインズ、伝記作家リットン・ストレーチー、美術批評家ロジャー・フライ、クライブ・ベルClive Bell(1881―1964)、画家ダンカン・グラントDuncan Grant(1885―1978)らがメンバーで、哲学者バートランド・ラッセル、G・E・ムーア、政治学者G・L・ディキンソンGoldsworthy Lowes Dickinson(1862―1932)も先輩格としてこのグループにつながる。彼らの多くは名門の子弟で、19世紀イギリスの道徳主義に鋭い批判を向け、自由で懐疑的な知性、美と友情の尊重を信条とした。その活動は多面的で、それぞれの分野で20世紀文化の開拓者となるが、知性への信頼と洗練された美的感覚が一貫して認められる。エリート主義者として批判を浴びたこともあるが、自由人としての思想、芸術、生活を統一するのが彼らの理想であった。[海老根宏]
『クライヴ・ベル著、出淵敬子訳『ブルームズベリー・グループ』(1972・みすず書房)』

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