ブロムワレリル尿素(読み)ブロムワレリルにょうそ(英語表記)bromvalerylurea

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ブロムワレリル尿素
ブロムワレリルにょうそ
bromvalerylurea

有機ブロム誘導体の一種。ブロムラールブロバリンカルモチンなどの商品名で知られている。催眠剤。白色結晶または結晶性粉末で,無臭,わずかに苦みがあり,水に溶けにくい。1回 0.5gを用い,5~10分で発効して,3~5時間効力を持続する。

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百科事典マイペディアの解説

ブロムワレリル尿素【ブロムワレリルにょうそ】

化学式は(CH32CHCH(Br)CONHCONH2。催眠・鎮静剤。無色結晶または白色結晶性粉末,無臭,微苦味。商品名はブロムラール,ブロバリン,カルモチンなど。就眠剤として各種不眠症に適用。また鎮静剤として頭痛,乗物酔いなどに用いる。まれに発疹(はっしん)などの副作用がある。
→関連項目カルモチン

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大辞林 第三版の解説

ブロムワレリルにょうそ【ブロムワレリル尿素】

非バルビツール酸素の催眠鎮静薬の一。習慣性があり、向精神薬取締法の対象となる。ブロバリンは商標名。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ブロムワレリル尿素
ぶろむわれりるにょうそ
bromvalerylurea

催眠・鎮静剤で、1908年ドイツのクノール社でブロムラールの商品名で初めて発売され、日本ではブロバリンやカルモチンの商品名でかつてはよく使用されたものであるが、現在では新しい薬剤にかわり、ほとんど使用されなくなった。催眠作用のほか、鎮痛作用と緩和な鎮静作用もあり、日本薬局方の製剤にはフェナセチン・ワレリル尿素散、ジフェンヒドラミン・ワレリル尿素散がある。通常、不眠には0.5~0.8グラムを就寝前に1回服用する。鎮静の目的では1日0.6~1グラムを3回に分けて経口投与する。ブロムワレリル尿素は無色または白色の結晶あるいは結晶性粉末で、においはなく、味はわずかに苦い。劇薬で、極量は1回2グラム、1日3グラムである。[幸保文治]

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世界大百科事典内のブロムワレリル尿素の言及

【催眠薬】より

…まれに一過性の肝臓障害,腎臓障害がある。(3)脂肪酸ウレイド ブロムワレリル尿素がこれに属するおもな薬物で,鎮静作用と弱い催眠作用をもつ。0.5g内服で20~30分後には作用が現れ,3~5時間で消失する。…

※「ブロムワレリル尿素」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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