プレ・サピエンス(読み)ぷれさぴえんす(英語表記)Pre-sapiens

日本大百科全書(ニッポニカ)「プレ・サピエンス」の解説

プレ・サピエンス
ぷれさぴえんす
Pre-sapiens

新人(ホモ・サピエンス・サピエンス)は、最後の氷期の第一亜氷期以後出現するが、それより古い地層より出土する新人的特色をもつ化石人類をいう。したがって、それは旧人(ネアンデルタール人)と同時代、またはそれ以前に存在したとするもので、新人は旧人に由来するものではないと主張するものである。代表例としてイギリスのスウォンズクーム、フランスのフォンテシュバード、ドイツのシュタインハイムなどがあげられ、イスラエルスフール人骨も加えられることもある。この仮説はフランスのバロアやドイツのヘーベラーのような人類学の泰斗が主張したので、注目されたが、最近は時代判定や人骨復原、さらには人骨特徴の解釈に問題があるとされている。今日この説ならびにその存在を支持する者は少ない。

[香原志勢]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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