ヘイロフスキー

デジタル大辞泉 「ヘイロフスキー」の意味・読み・例文・類語

ヘイロフスキー(Jaroslav Heyrovsky)

[1890~1967]チェコスロバキアの物理化学者。1924年、志方益三とともに電流電圧曲線の自記装置ポーラログラフを発明。その応用面の研究を続け、新分野を創始した。59年ノーベル化学賞受賞。ヘイロウスキー

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化学辞典 第2版 「ヘイロフスキー」の解説

ヘイロフスキー
ヘイロフスキー
Heyrovský, Jaroslav

チェコスロバキアの物理化学者.プラハに生まれる.1910年ロンドンに渡り,1914年までロンドン大学ユニバーシティ・カレッジのW. Ramsay(ラムゼー),F.G. Donnanのもとで研究を続けた.とりわけDonnanの電気化学に関する研究に関心をもった.第一次世界大戦中は軍務のかたわら研究を継続し,1918年プラハのカレル大学よりPh.D.を,1921年にはロンドン大学よりD.Sc.の学位を取得.カレル大学分析化学研究所助手,助教授を経て,1926年初代物理化学教授となった.1922年電気分解の電極として滴下水銀電極を使用したが,これはのちにポーラログラフィーとよばれる溶液の電流-電圧曲線に関する新分野の開拓に結びついた.その後,日本からの留学生の志方益三とともに,電流-電圧特性を自動的に記録する装置ポーラログラフを製作した.1950年新設のポーロラグラフ研究所所長となり,ポーラログラフィーの発明に対して,1959年ノーベル化学賞を受賞した.

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘイロフスキー」の意味・わかりやすい解説

ヘイロフスキー
Heyrovský, Jaroslav

[生]1890.12.20. プラハ
[没]1967.3.27. プラハ
チェコスロバキアの物理化学者。ロンドン大学の W.ラムゼー,プラハのカレル大学の F.G.ドナンのもとで研究。カレル大学教授,物理化学部部長 (1926~54) 。チェコスロバキア科学アカデミーのポーラログラフィー研究所所長 (50,52~63) 。 1924年に滴下水銀電極を使ったポーラログラフィー原理を発見し,留学中の志方益三とともに,ポーラログラフ装置完成させ,その後この装置の発展に努力した。この装置は低濃度の試料を分析するもので,他の方法では困難または不可能であった分析を可能にした。この業績により,59年ノーベル化学賞を受賞した。

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百科事典マイペディア 「ヘイロフスキー」の意味・わかりやすい解説

ヘイロフスキー

チェコの物理化学者。プラハのカレル大学を出て,ロンドン大学に留学し,ラムゼーに学ぶ。プラハ大学教授。水銀滴下電極を発明し,1924年留学中の志方益三と協力して微量電解分析装置を完成。ポーラログラフィー理論およびその発明に対し,1959年ノーベル化学賞。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヘイロフスキー」の意味・わかりやすい解説

ヘイロフスキー
へいろふすきー

ヘイロウスキー

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