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ベルトラム Bertram, Ernst

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ベルトラム
Bertram, Ernst

[生]1884.7.27. エルバーフェルト
[没]1957.5.2. ケルン
ドイツの詩人,文学史家。ベルリン,ボンで学び,ケルン大学教授として近代ドイツ文学を担当,ゲーテ協会理事などをつとめた。ゲオルゲ派の一人として,峻厳な形式の格言詩で存在の象徴性を洞察,文芸評論は,洗練されたスタイルと明確な構成をもつ。『ニーチェ』 Nietzsche (1918) など。第2次世界大戦後,公職追放を受けた。

ベルトラム
Bertram; Meister B. von Minden

[生]1345頃.ミンデン
[没]1415. ハンブルク
ドイツの画家。主としてハンブルクで制作。 1367年,ハンブルク市の記録に,初めて画家個人の名が残っている。 15世紀ドイツ絵画の写実主義的表現の先駆者。作品はハンブルク,聖ペトリ聖堂の『グラボウ祭壇画』 (1379,ハンブルク美術館) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

ベルトラム【Ernst Bertram】

1844‐1957
ドイツの作家,文学史家。ケルン大学のドイツ文学の教授。ゲオルゲ派に属し,その抒情詩は厳正な形式意識に貫かれている。彼の創造の第一に位する文芸学上の労作は1918年の《ニーチェ》であり,彼の方法の特色であるドイツ精神上の人物造形の神話化の方向をはっきり示している。また彼の北方ゲルマン精神への偏愛がナチスの運動に対して,ときに好意的な方向をとらせたことも否定できない。【河原 忠彦】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ベルトラム
べるとらむ
Ernst Bertram
(1884―1957)

ドイツの文学史家、詩人。エルバーフェルト生まれ。ケルン大学の近代文学の教授(1922~46)。ゲオルゲに近い立場をとり形式意志を貫いた象徴詩を創作した。ドイツ的自己克服に北方精神とギリシア精神との融合を求め、神話の手法を用いた『ニーチェ――神話学試論』(1918)は初期思想の絢爛(けんらん)たる開花を示す。ナチス政権の焚書(ふんしょ)に賛成し1946年免官、50年退職。著書は多いが、『ドイツ的形姿』(1934)、『多種の可能性』(1958)などが主要作。ほかに『詩集』(1913)、編著『ドイツ文学選集』(1939)などがある。[林 秀之]
『浅井真男訳『ニーチェ』上下(1970、71・筑摩叢書)』

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