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ペルシア語 ペルシアごPersian language

6件 の用語解説(ペルシア語の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ペルシア語
ペルシアご
Persian language

イランの公用語として,またアフガニスタンタジキスタンなどで合計約 4000万人に話されている言語。インドヨーロッパ語族のイラン語派に属する。文字は,キリル文字で書かれるタジク方言は別として,アラビア文字が用いられる。

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デジタル大辞泉の解説

ペルシア‐ご【ペルシア語】

インド‐ヨーロッパ語族イラン語派に属する言語。イランを中心に、アフガニスタンタジキスタンなどで話されている。近代ペルシア語楔形(くさびがた)文字による碑文を残した古代ペルシア語の流れをくむが、文字や語彙の上でアラビア語の影響を強く受けている。

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百科事典マイペディアの解説

ペルシア語【ペルシアご】

インド・ヨーロッパ語族のイラン語派に属する言語。アケメネス朝の王たちの残した多くの碑文に始まり,ササン朝に受け継がれたが,7世紀のアラブの侵入によって語彙(ごい)の半数近くがアラビア語起源のものとなり,文字もアラビア文字を採用した。
→関連項目ウズベク語ウルドゥー語カシミール語

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世界大百科事典 第2版の解説

ペルシアご【ペルシア語 Persian】

インド・ヨーロッパ語族,イラン語派の西部グループに属する言語で,イランの公用語および主要な文学語として,イラン国内の諸方言の中で政治的・文化的に最も重要な位置を占める。ペルシア語を母語とする人口は,イラン内部で1700万~1800万(1976)とされ,イランの外でも,アラブ諸国,カフカス地方および中央アジアに,ペルシア語の話者が存在する。またアフガニスタンでは,イラン東部のペルシア語方言ないしは中央アジアのタジク語ときわめて近い言語が話されており(1976年現在350万人),パシュト語に次ぐ有力な地位を占めている。

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世界の主要言語がわかる事典の解説

ペルシアご【ペルシア語】

インドヨーロッパ語族イラン語派に属する。歴史的には、古代ペルシア語、中世ペルシア語もあるが、一般にペルシア語といえばイスラム時代に成立した近世ペルシア語をさす。現在はイラン、アフガニスタン、タジキスタンの公用語で、話者数は4600万人。ただし、アフガニスタンではダリー語、タジキスタンではタジク語とよばれ、ペルシア語とは別言語とされることもある。古代ペルシア語は紀元前6~前4世紀のアケメネス朝時代に楔形(くさびがた)文字で碑文(ひぶん)に刻まれた言語で、屈折性(屈折語)に富む。中世ペルシア語はパルティアやササン朝の公用語で、ゾロアスター教の宗教用語でもあった。7世紀のアラブイスラム軍による征服後、民衆に受け継がれた中世ペルシア語を基礎に、近世ペルシア語が10世紀以降に確立した。アラビア文字の採用、アラビア語からの大量の借用語、簡素化された文法などがその特徴で、現代ペルシア語はほぼその姿を維持している。

出典|講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ペルシア語
ぺるしあご

インド・ヨーロッパ語族のインド・イラン語派のうち西南イラン語に属する言語で、イランの国語、公用語。歴史的には古代・中世・近世ペルシア語からなるが、一般にペルシア語は、7世紀なかばから今日に至るイスラム時代のペルシア語を意味する。
 古代ペルシア語はアケメネス朝(前6~前4世紀)諸王の碑文を刻むのに用いられた言語で、楔形(くさびがた)文字で書かれ、ダリウス大王のビーストゥーン(ベヒスタン)碑文やペルセポリス碑文で名高い。インド・ヨーロッパ語の特色である屈折性を有し、数、性、格ともかなり複雑である。
 中世ペルシア語は紀元前4世紀からイスラム期に至る言語で、アルサケス朝、ササン朝の公用語で、とくにササン朝時代にはパフラビー語ともよばれた。ゾロアスター教関係の文献が多く、セム系アラム文字で表記され、ササン朝滅亡後も紀元後9世紀ごろまで一部で用いられた。一文字多音、史的記法、訓読語詞などのためにきわめて難解な言語である。
 近世ペルシア語(単にペルシア語)は中世ペルシア語を母体として成立し、アラビア文字28字にペルシア語の音を表す四字を加えて、計32文字で表記され、アラビア語からの借用語が多い。7世紀なかばにイスラム・アラブ軍に征服、支配されて、約2世紀間イランの公用語にはアラビア語が用いられ、この間に近世ペルシアが成立し、主として話しことばとして用いられた。9世紀にイラン系民族王朝が樹立されると、ペルシア語はしだいに文学語として用いられ始め、10世紀にサーマーン朝が樹立され、民族文化復興政策をとった結果、ペルシア語は詩と散文の両分野において完全に基礎を確立した。古代ペルシア語から中世ペルシア語への移行の場合に、すでに文法はかなり簡素化したが、イスラム期において近世ペルシア語はいっそう文法、発音の面で容易になり、イランの文化発展に伴い、中世においてはイランだけでなく、東は北インド、アフガニスタン、西はトルコ、北は中央アジアにわたる広大な地域で公用語、学術語として用いられ、イスラム世界においてアラビア語に次ぐ重要な地位を占めた。10世紀から15世紀末に至る間にペルシア語はもっとも輝かしい時代を迎え、詩においては幾多の大詩人が輩出し、散文においても歴史、地理、伝記などに多くの優れた作品が執筆された。「東洋のフランス語」としても知られるこの甘美な言語は、西欧の東洋学者の研究対象となって久しく、わが国でもいくつかの大学で教育、研究が行われている。
 なお、アフガニスタンではダリー語とよばれ、同国の公用語の一つである。[黒柳恒男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内のペルシア語の言及

【パフラビー語】より

…中期ペルシア語の中でアベスターの訳注およびゾロアスター教の宗教文学に用いられた言語。ササン朝初期の碑文の言語と区別して〈書物のパフラビー〉と限定することもある。…

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