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ホタルジャコ Acropoma japonicum

世界大百科事典 第2版の解説

ホタルジャコ【Acropoma japonicum】

スズキ目スズキ科の海産魚(イラスト)。体は背部が淡紅色,腹部は銀白色の小型魚で,最大全長20cmである。発光器をもつことでよく知られており,ホタルジャコの名は,この魚を材料にかまぼこをつくるときすりつぶすと光ることによるといわれる。アカクチ,キガネゴソなどと呼ぶ地方がある。本州中部から東シナ海,フィリピン,インド,南アフリカにかけて分布している。沿岸の砂泥底にすみ,小型の甲殻類,魚類,イカ,多毛類などを食べる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ホタルジャコ
ほたるじゃこ / 蛍囃喉
lanternbelly
[学]Acropoma japonicum

硬骨魚綱スズキ目スズキ科に属する海水魚。南日本からフィリピン、南アフリカなどに広く分布し、やや深海にすむ。全長15センチメートルに達し、体はやや延長し側扁(そくへん)する。口や目は大きい。肛門(こうもん)は腹びれ基底のすぐ後ろに開く。鱗(うろこ)は大きく、弱い櫛鱗(しつりん)で剥(は)がれやすい。体色は背側が淡い桃色で、腹側は銀白色。肛門付近の筋肉内に逆U字形の発光腺(せん)があり、この中に発光バクテリアが共生し、発光腺は導管で体外に開く。バクテリアの出す光は乳白色半透明の筋肉層を通して拡散するので、腹部全体が青白く光ってみえる。近縁種のハネダホタルジャコA. hanedaiは、肛門の位置が後方であること、体色が赤紫色であること、肛門が黒色を帯びることなどで、ホタルジャコと区別できる。底引網でやや多量に漁獲され、練り製品の材料にされる。[片山正夫]

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世界大百科事典内のホタルジャコの言及

【テンジクダイ(天竺鯛)】より

…地方名も多く,東京都でナミノコ,広島県でメブトジャコ,熊本県でブウブウザッコなどがある。和歌山県和歌浦でホタルジャコと呼ばれるが,別科の魚との混称である。高知県,長崎県のイシモチ,広島県のイシモチジャコは,大きな耳石(じせき)をもっていることに由来する。…

※「ホタルジャコ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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