ボスコ(英語表記)Bosco, Henri

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボスコ」の意味・わかりやすい解説

ボスコ
Bosco, Henri

[生]1888.11.16. アビニョン
[没]1976.5.4. ニース
フランスの小説家。プロバンス自然と生活に強くひかれ,事物の下に隠された神秘を探った。主著『ピエール・ランペドゥーズ』Pierre Lampédouze(1924),『ズボンをはいたロバ』L'Âne culotte(1937),『テオチーム農家』Le Mas Théotime(1945,ルノドー賞),パスカレ少年を主人公とする童話『少年と川』L'Enfant et la rivière(1955),『島の狐』Le Renard dans l'île(1956)など。

ボスコ
Bosco, Umberto

[生]1900.10.2. カタンツァロ
[没]1987. ローマ
イタリアの批評家。『レオナルド』『ヌオーバ・アントロジーア』など,20世紀の主要な文芸紙誌の編集に加わり,古典から現代までの作家論展開。主著『デカメロン論』 Il Decamerone (1929) ,『イタリア文学史側面』 Profilo storico della letteratura italiana (1957) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のボスコの言及

【庭園】より

… 16世紀に完成されたこのイタリア様式の庭園として,今日残存するもっともすばらしい例は,ローマ近郊のティボリにイッポリト・デステの営んだビラ・デステ(エステ荘),およびローマ北方のバニャイアBagnaiaのビラ・ランテVilla Lante(ともに16世紀中葉)であろう。ともに傾斜地に営まれたものだが,前者は大がかりな水の使用に特色があり,後者は16世紀イタリア庭園に特徴的なジャルディーニjardini(幾何学的な庭園)とボスコbosco(叢林)の組合せの典型である。さらにこれらの庭園が,邸館の内部同様,ギリシア・ローマ神話の神々の像やさまざまな寓意像によって彩られていたことも忘れてはならない。…

※「ボスコ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」