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ボロブドゥール ボロブドゥール Borobudur

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ボロブドゥール
ボロブドゥール
Borobudur

インドネシア,ジャワ島ジョクジャカルタ北西約 40kmにある同国最大の大乗仏教遺跡。ヒンドゥー・ジャワ芸術の開花した8世紀前半から9世紀前半にかけてつくられた石造遺跡であるが,政治,文化の中心が東部ジャワに移るとともにしだいに人々に忘れられた。

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デジタル大辞泉の解説

ボロブドゥール(Borobudur)

インドネシア、ジャワ島中部にある仏教遺跡。ジョグジャカルタの北西約40キロメートル、ケドウ盆地に位置する。9層の石造段台の上に塔を載せたもので、初層の一辺は約120メートル、全高は35メートル。壁面の浮き彫りや小塔の仏像彫刻グプタ様式で、大乗仏教を信奉するシャイレーンドラ朝による8~9世紀の造営と推定される。1814年に密林中から発見され、1991年に近郊のムンドゥッ寺院パオン寺院とともに「ボロブドゥール寺院遺跡群」の名称で世界遺産文化遺産)に登録された。ボロブドゥル

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百科事典マイペディアの解説

ボロブドゥール

インドネシアのジャワ島中部にある仏教の石造建造物。750年―850年ごろシャイレンドラ王家が建設したもので,東南アジアの仏教遺跡の中では最も壮大華麗。1辺120mのほぼ正方形の基壇の上に9層の壇が積み重ねられ(下部6層が正方形,上部3層が円形),頂上にストゥーパがある。
→関連項目インドネシアジャータカジャワ[島]ジョクジャカルタ石仏メラピ[山]

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世界遺産情報の解説

ボロブドゥール

インドネシアのジャワ島中央部にある大規模な仏教遺跡です。カンボジアアンコール・ワットと並ぶ壮大華麗な遺跡で、単一の仏教遺跡としては東南アジア最大のものとなっています。19世紀の初頭、イギリスラッフルズによってジャワ島の密林に眠る寺院が発見されました。8世紀頃に王朝を築いていたシャイレーンドラ王家の設立といわれていますが真実は謎のまま。さらに石組みにも謎があり、接着剤が一切使われていない精密な建築技術となっています。バリ島発着のオプショナルツアー参加が一般的です。

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世界大百科事典 第2版の解説

ボロブドゥール【Borobudur】

インドネシアのジャワ島中部,ジョクジャカルタの北西約40km,ケドゥ盆地にある大乗仏教の世界的な石造遺跡。750年ころから850年ころにかけてこの地方に仏教・ヒンドゥー教文化がもっとも栄えた時代に,シャイレンドラ王朝(唐代の史書にみえる訶陵)によって建設された。自然の丘の上に盛土をし,総量が5万5000m3にもなる,厚さ20~30cmの安山岩の切石を10層内外積み上げてできている。120m四方の基壇の上には6層の方形段と3層の円段がのり,そして最上層に中心仏塔をのせて,全体の高さは42mにおよぶ。

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大辞林 第三版の解説

ボロブドゥール【Borobudur】

インドネシア、ジャワ中部にある仏教遺跡。八、九世紀に作られ、長く地中に埋没していたが、1814年発見。基壇は一辺約120メートルのほぼ正方形で、九層をなす。高さ30メートル 余。中央に大塔があり、その周囲を多くの小塔が取り囲んでいる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ボロブドゥール
ぼろぶどぅーる
Borobudur

インドネシア、ジャワ島中部にある世界的な仏教遺跡。インドネシアの島々には紀元前からインド文化の影響が及んでいたが、7世紀の後半から10世紀の前半にかけて、中部ジャワ地方一帯に、ヒンドゥー教と大乗仏教とを基調とする宗教美術が栄えた。それは東南アジアに広く展開されたインドの宗教美術のうちでも、もっとも芸術的水準の高いもので、ヒンドゥー・ジャワ芸術とよばれるが、ボロブドゥールはその象徴的遺品にほかならない。1814年密林中から発見、発掘されたこの建造物について、名称の由来、建立年代、寄進者などを伝える確証はないが、おおむね790年から860年ごろにかけて、シャイレーンドラ朝という大乗仏教を信奉する当時の中部ジャワの支配者が建立したものとされている。自然の小丘上に人工的盛り土をしてつくった土饅頭(どまんじゅう)の表面に、5万5000立方メートルもの安山岩のブロックを覆いかぶせたもので、内部に空間はなく、外観だけがそのすべてという、きわめて特殊な建造物である。
 建築の構成は、古代インドにおける仏教特有の建造物であるストゥーパ(仏塔)に、インド文化がジャワに渡来する以前から、土着の人々が祖先を祀(まつ)るためにつくっていた段台状の祠(ほこら)の建築様式が加味されたものと思われる。1辺約120メートルの正方形の台を初層とする六層の方形段台と、その上の三層の円形段台とからなる。下部の方形層の周辺は幅約2メートルの回廊で、これを右にめぐりながら各辺中央にある階段で順次上層に登るようになっている。回廊の側壁の上部には、等身大の結跏趺坐(けっかふざ)する仏像1体を安置した、総数432基の龕(がん)が並べられ、またその下部には、仏教の経典が絵画的に延々と浮彫りされ、その総延長は5キロメートルにもなる。上部の円形層の最高部の中心には、巨大な釣鐘形のストゥーパがあり、その相輪の先端まで42メートルあったという(現在、相輪は35メートル余の点で折れている)。この中心ストゥーパを三層三重に取り巻いて、内部に1体ずつ仏像を安置した72基の目透(めすか)しの格子の小ストゥーパが配されている。これらの仏像や浮彫りの洗練された作風は、仏教の理想を造形化した仏教美術の傑作である。1960年代初頭には、風化崩壊の寸前の状況にあったが、ユネスコの呼びかけで国際的協力による工事が行われ、1982年10月にはみごと修復された。日本も技術と資金を提供して貢献した。91年には世界遺産の文化遺産として登録されている(世界文化遺産)。[千原大五郎]
『千原大五郎著『仏跡ボロブドール』(1969・原書房) ▽千原大五郎著『インドネシア社寺建築史』(1975・日本放送出版協会)』

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世界大百科事典内のボロブドゥールの言及

【シャイレンドラ】より

…碑文の年代に7世紀説と5~6世紀説とがあるが,いずれにせよ本国での大乗仏教の隆盛につれて彼も仏教,とくに密教の信奉者となった。そして8世紀中ごろに彼らは中部ジャワに進出し,その地を統治していたマタラム王国を東方に圧迫し,780年ごろから850年ごろにかけて有名なボロブドゥールを建立した。これは方形6層の下部と円形3層の上部から成る独特な構造をもち,インドにも類を見ない。…

【チャンディ】より

…ブロック状に切られた方形の石を水平に積み上げて造られ,その内部には遺灰が納められ,さらに仏像や神像が安置され,礼拝の場となる。チャンディは仏教あるいはヒンドゥー教のもので,代表的なものに仏教のボロブドゥール,ヒンドゥー教ではプランバナン遺跡群のなかのロロ・ジョングランがある。〈チャンディ〉は古代ジャワ語(カウィ語)で,その語源は一説にヒンドゥー教の死の女神ドゥルガーの別名チャンディカに由来するという。…

【仏像】より

…なかでもチャンディ・ムンドゥットの本尊である高さ約3mの仏倚座(きざ)像とその脇侍(きようじ)菩薩は均整のとれた体軀に力がみなぎり,東南アジアの仏像の最高傑作と称賛され,その外壁の密教系の浮彫菩薩像もすぐれている。またボロブドゥールにはもともと504体もの傑出した等身大の仏座像があり,回廊壁面の長大な浮彫の芸術性の高さも注目される。13世紀以降東部ジャワでヒンドゥー教と仏教とが混合して特異なシバ・ブッダ信仰を生んだが,芸術的香気は失われてゆく。…

【密教】より

…スリランカからは,8~10世紀の密教関係の仏像などが発掘され,インドネシアの諸島からも,9~14世紀の密教関係の遺跡・遺品が数多く発見されている。ジャワ島の有名なボロブドゥールの大塔は,金剛薩埵の立体曼荼羅ともいわれる。 中国へは,2世紀ころから中央アジアの僧たちが仏教を将来した。…

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