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ポレシエ Polesye

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ポレシエ
Polesye

ベラルーシ,ウクライナ両国にまたがるヨーロッパ最大の沼沢地帯。原義は「低い森林地帯」。ドネプル川右岸支流プリピャチ川流域を中心に,同左岸支流デスナ川およびドネプル川本流の流域にかけて広がり,面積約 27万 km2。融氷流水堆積物が水系を複雑にしたうえ,住民も養魚池や水車小屋をつくるため,水路を引き,湿地の形成を助長した。一部泥炭地となっているが,大半はアシなどの草生した湿地か,ヤナギハンノキを主とした湿原の森林でおおわれ,森林は全面積の3分の1を占める。旧河床の上位段丘か砂丘上だけが島状の乾燥地となり,農業が可能となっている。しかし,20世紀初頭までに数千 kmにも及ぶ排水溝が掘られ,排水によって農地化した部分も広く,現在も土木工事が進行している。穀類,ジャガイモ,タイマなどの栽培と畜産,林業,泥炭採取などの産業がある。おもな都市はプリピャチ川に沿うモズイリ,トゥロフ,ピンスクなど。

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世界大百科事典 第2版の解説

ポレシエ【Poles’e】

ロシア,ベラルーシ,ウクライナの3国にまたがる地域名。湿地と松林が織りなす特異な景観で知られる。主としてプリピャチ川の流域で,東部はドニエプル川,デスナ川の流域にもまたがる。面積約27万km2。最高点はウクライナ北部の孤立したオブルチ丘陵の316m。他は標高100~200mと低平であるが,比高10~20m程度の砂堆や小さな丘陵が随所に高まる。低地部は湿地あるいは砂地で,所によっては湿原や,松,モミ,ハンノキ,シラカバ,ブナなどの林が見られ,高まりはほとんど松林となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ポレシエ
ぽれしえ
Полесье Poles'e 

ベラルーシ(白ロシア)共和国南部とウクライナ北部に広がる平地。面積約27万平方キロメートル。ドニエプル川、およびその支流のプリピャチ川、デスナ川など多数の河川が流れている。大部分が標高100~150メートルで、南部と東部には標高200メートル程度のなだらかな丘陵がある。全体に低湿で湖が多く、全面積の約3分の1が森林、4分の1が草地となっている。泥炭が採取されるほか、石炭、石油などの地下資源がある。[宇根 寛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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