マウナロア火山(読み)マウナロアかざん(その他表記)Mauna Loa

最新 地学事典 「マウナロア火山」の解説

マウナロアかざん
マウナロア火山

Mauna Loa volcano

ハワイ島の中央部を占める巨大な楯状火山。海抜4,170mに達するが,海底からの真の高さは約10,000m以上。基底直径は100kmを超える。現在海上に露出する部分は主に第四紀に流出したソレアイト質かんらん石玄武岩の薄い溶岩流累積からなる。リフトゾーンは3方向に発達し,山頂にある2km×4kmのMokuaweoweo calderaに連なる。過去160年間に約40回噴火し,多数の溶岩流を流出。1859, 80, 87, 1919, 50, 84年の噴火は大規模で,そのたびごとに2×108m3以上の溶岩が噴出。多くの噴火は山頂カルデラで始まり,次にリフトゾーンへ移行する。1984年の噴火では,山頂部から北東リフトゾーンへ噴火割れ目が広がり,東方へ流下した溶岩流はヒロ市へ6kmの距離まで迫ったが,被害はなかった。参考文献H.T.Stearns et al.(1946) Bull. Hawaii Div. Hydrogr.,Vol.9

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マウナロア火山」の意味・わかりやすい解説

マウナ・ロア火山
まうなろあかざん
Mauna Loa

アメリカ合衆国、ハワイ諸島のハワイ島中央部を占める活火山。標高4170メートル。巨大な玄武岩質楯状(たてじょう)火山。マウナ・ケア山に次ぐハワイ諸島第二の高峰で、水深約4000メートルの海底からそびえ立ち、基底の直径は100キロメートル余。山頂カルデラから三方向に割れ目地帯があり、カルデラ内の山頂噴火から割れ目噴火へ移行することが多い。1832年から1984年までに約40回の噴火が記録され、多量の溶岩を流出した。1950年の大噴火では、長さ20余キロメートルの「火のカーテン」(一連の溶岩噴泉)から約12億トンの溶岩が出され、最高流速毎秒約14メートルで、約3キロメートルも先の海まで流下した。新溶岩は1100~1200℃で、ごく流動性に富み、しばしば惨害を出す。溶岩流は、噴出時の物理的条件の相違で、縞(しま)模様のついたパホイホイ溶岩(縄状溶岩)か、コークスを集積したような外観のアア溶岩になる。熱帯にありながら、頂部には冬に積雪がある。この火山と、隣接する活火山キラウエア火山のために、1912年に創設されたハワイ火山観測所は、世界無比の総合的火山観測所である。

諏訪 彰]

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