マクワウリ

  • Cucumis melo L. var. makuwa Makino
  • まくわうり / 真桑瓜・甜瓜

百科事典マイペディアの解説

カラウリ,アジウリとも。インド〜中央アジア原産といわれるウリ科の一年草。高温乾燥を好み,栽培は容易,日本でも古くから栽培されていた。茎はつる性で巻きひげがあり,葉は互生しハート形で浅い切れ込みがある。花はふつう雌雄異花で黄色。雄花は花柄上に2〜5集合して着き,雌花は孫づるの1〜2節目に着生。液果は球形または長円形で表皮は平滑。夏,淡緑色,黄緑色,白色などに熟す。果実を生食。露地メロンにおされて栽培は激減。
→関連項目ウリ(瓜)シロウリメロン

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウリ科の一年草。インド原産で、メロンの変種。メロンの祖先種が紀元前に中国に入り、東洋で栽培されて今日に至った系統がマクワウリだとされる。日本にはかなり古く伝来し、『万葉集』にも「宇利(うり)」の名で詠まれている。古くから岐阜県本巣(もとす)郡真桑(まくわ)村(現本巣市)が名産地だったので、真桑瓜の名が一般的になったといわれる。北海道や東北地方ではアジウリとよぶことも多い。茎は地上をはい、枝分れして、巻きひげで他物に絡みつく。葉は掌状に浅く裂ける。花は葉腋(ようえき)につき、黄色で同属のキュウリより小さい。普通は雌雄異花であるが、両性花もかなりある。果実はやや長い球形で、長さ5~10センチメートル、熟すと黄、緑白、白色になる。また果肉の色も白、淡黄色など品種によって異なる。いずれも果実に香りがあり、果肉は多汁質で甘い。
 マクワウリの在来品種には、果実が黄金色で俵形のもの(金甜瓜(きんまくわ)、黄金(おうごん)9号など)、緑白色で長円形のもの(銀甜瓜)、白色で球形のもの(ニューメロン)などがある。しかし現在は、マクワウリとメロンを交配した一代雑種(F1)が多くつくられており、これらの品種は、「プリンスメロン」をはじめ、「メロン」の名がつけられて市場に出回っている。マクワウリはメロンに比べると香気が少なく、果肉も薄いが、多湿条件や低温に強いので、これらの一代雑種は両方の優れた性質をもっている。
 栽培はビニル被覆による露地栽培により、春に苗床で苗を仕立て、ビニルトンネル内に定植し、成長につれビニル被覆を除く。[星川清親]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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