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マグレモーゼ文化 マグレモーゼぶんかMaglemosian culture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マグレモーゼ文化
マグレモーゼぶんか
Maglemosian culture

ヨーロッパ中石器時代末期の文化。名称はデンマーク,シェラン島西部マグレモーゼの泥炭層から出土した遺物に由来する。完新世に入ると変化した環境に適応する種々の文化がヨーロッパの各地に誕生したが,これもその一つで,森林伐採用の石斧,銛,釣針というような新しい要素を発展させている。

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百科事典マイペディアの解説

マグレモーゼ文化【マグレモーゼぶんか】

北欧中石器時代の文化。デンマークのシェラン島西部の低湿地にあるマグレモーゼMaglemoseの遺物層にちなんで命名。漁労が主で,骨銛(もり),釣針などの骨角器が発達,石器では細石器,祖型斧がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

マグレモーゼぶんか【マグレモーゼ文化】

デンマーク,ゼーランド島のマグレモーゼMaglemose遺跡に基づく北ヨーロッパの中石器文化。完新(沖積)世の初期(炭素14法による年代で前8000‐前5600年)に属し,当時陸続きだったグレート・ブリテン島,スカンジナビア半島,デンマークから北西ロシアにわたる。湖沼や川に接する低地に簡単な構造の家を建てて住み,季節によって移動した。イギリスのスター・カー遺跡は冬の住いの代表例。堅果類を採集し,各種のシカやイノシシ,毛皮用のビーバー,テン,キツネなどや水鳥を弓矢で捕り,また片側に逆刺(かえし)を連ねた角製簎(やす)や釣針,網,筌(うえ∥うけ)などの漁具を使ってカワマスなどの魚を捕った。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マグレモーゼ文化
まぐれもーぜぶんか
Maglemose

北ヨーロッパにみられる中石器文化。氷河期が終わり、森林がしだいに拡大する時期にあたり、森林に適応した文化といえる。細石器もみられるが、この文化の特徴として、木材伐採用および木材加工用の石斧(せきふ)の出現があげられる。動物の骨や角でつくられた骨角器も数多い。旧石器時代の群棲(ぐんせい)動物の狩猟中心から、採集、漁労、狩猟のバランスのとれた生活に変化していったことが確かめられる。標準遺跡はデンマークのマグレモーゼ遺跡。[藤本 強]

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世界大百科事典内のマグレモーゼ文化の言及

【沖積世】より

… 文化史の上では,現代人の発展の時代であり,沖積世初頭は細石器を主体とした中石器文化の時代である。デンマークのシェラン島北岸のマグレモーゼ文化も細石器文化であるが,森林の北上と湖沼の増加という後氷期の自然環境を反映して,打製石斧と骨角製釣針が特徴的である。中石器文化は,土器と磨製石器をともなう農耕,牧畜の生産経済である新石器時代,さらに金属器時代へ移行する。…

※「マグレモーゼ文化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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