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マスト細胞 マストサイボウ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マスト細胞
ますとさいぼう
mast cell

結合組織の細胞で、強い好塩基性をもち本来の色素の色と違った染色を示す丸い粗大顆粒(かりゅう)を多量に含む。マストは肥え太ったという意味で、肥満細胞ともいう。ドイツの細菌学者P・エールリヒが、組織の栄養を顆粒の形で蓄えている細胞という意味でこの名をつけたが、実際はそうではなく、顆粒内にはヒスタミンとヘパリンが含まれている。マスト細胞は魚類以上の脊椎(せきつい)動物の結合組織中に散在し、組織に加えられた機械的あるいは化学的な刺激、異種タンパクなどのアレルギー毒に敏感で、それらに触れると顆粒を細胞外へ放出する。ヒスタミンは血管の透過性を高め組織の代謝活動を円滑にするが、過剰になると組織に浮腫(ふしゅ)をおこさせたり、平滑筋をけいれんさせたりするなど、アレルギー様反応をおこさせることがある。[新井康允]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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