コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

マツヨイグサ

百科事典マイペディアの解説

マツヨイグサ

アカバナ科の多年草。南米原産の帰化植物で,嘉永年間に渡来。川原や土手などにはえる。茎は直立し,高さ70cm内外,線形の葉を互生する。5〜7月葉腋に径約5cmの柄のない花を1個つけ,夕方開いて翌朝しぼみ黄赤色に変わる。花弁は4枚,鮮黄色。近縁オオマツヨイグサは明治初期に帰化したが,原産地は不明。川原や海岸の砂地などにはえる。二年生で茎は太く,高さ約1m,長楕円状披針形の葉を互生する。根出葉ロゼットを作って越冬。花は黄色で径約8cm,6〜7月の夕方に開く。そのほか北米原産のメマツヨイグサ,コマツヨイグサなどが帰化している。一般にマツヨイグサの類をツキミソウとも呼ぶが,本来のツキミソウはこれに近縁で白い花が夕方に咲く北米原産の二年草。江戸時代には栽培されたが現在は見られなくなった。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マツヨイグサ
まつよいぐさ / 待宵草
[学]Oenothera stricta Ledeb.

アカバナ科の越年草。茎は直立し、高さ50~90センチメートル。根出葉、茎葉ともに披針(ひしん)形で、中央脈が目だつ。7~8月の夕方、葉腋(ようえき)に鮮黄色花を1個開き、翌朝しぼんで黄赤色となる。花冠は径4~5ミリメートル、花弁は倒卵形で、先端はへこむ。萼片(がくへん)4枚は披針形で2枚ずつ癒合し、開花時は強く反り返る。雄しべは8本。雌しべは1本で先端は4裂し、子房は円柱形で毛がある。(さくか)は熟すと4裂し、種子を放つ。種子は粘り気があり、他物について散布する。南アメリカ原産の帰化植物で、日本には江戸時代に渡来した。川原などに野生化し、観賞用に栽培される。名は、夕方に開花するのでいう。
 マツヨイグサ属はすべてアメリカ原産で約80種あり、日本に約14種帰化する。おもなものは、全体が大形で花も大形、しぼんでも変色しないオオマツヨイグサ、北アメリカ原産で道端や荒れ地に生え、草丈は高いが花は小さく、葉脈は紅色を帯びるメマツヨイグサO. biennis L.、同じく北アメリカ原産で砂地に生え、草丈も花も小形のコマツヨイグサO. laciniata Hill.などがあり、一般にツキミソウ、ヨイマチグサと総称される。日本でよく繁殖し、形態の変異が大きい。[小林純子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

RE100

2014年に国際環境NGO「The Climate Group」が開始した国際的な企業連合。業務に使用する電力の100%を再生可能エネルギーに転換することを目的としている。認定を受けるためには、「企業...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

マツヨイグサの関連情報