イギリスの人類学者。オックスフォード大学のエクセター・カレッジの哲学教授を経て、1928年同カレッジ学長となる。E・B・タイラーの弟子で、J・G・フレーザーらとともに英国比較人類学派を代表した。彼は未開民族の宗教、呪術(じゅじゅつ)について、タイラーのアニミズムは知的、観念的にすぎるとし、マナの観念にたってプレアニミズム的段階の存在を主張した。すなわち、未開人は生物、無生物のなかに霊魂、精霊の存在を認識し、物から切り離してこれを崇拝対象にするのではなく、ある人物や事物そのものを非人格的な威力、活力として情意的に反応し、これに驚異、恐怖、賛嘆を含む畏敬(いけい)の態度をとるというのである。彼は聖と俗とを区別し、驚異的世界を日常的世界から切り離すものは感情であり、こうした感情(畏敬の情)を引き起こさせるものは、すべて宗教であるとした。おもな著書に『宗教の発端』(1909)、『人類学』(1912)、『心理学と民俗学』(1920)などがある。
[佐々木宏幹 2016年10月19日]
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