ミドル・マネジメント

人材マネジメント用語集 「ミドル・マネジメント」の解説

ミドル・マネジメント

・middle management
・トップマネジメント層と下位マネジメントや下位の一般社員層との間にいる管理者のことを指す。一般的には部長等を指すことが多いが、課長等を含める場合もある。
組織中間に位置するため、トップの決定した方針や計画にもとづいて実施計画を立てて統制する。一方、下位層を指揮監督する職能有している。加えて、同僚などの左右の層との関係も重要視されているポジションである。
・上位マネジメント層の強いリーダーシップを、自己の組織へブレークダウンしてリーダーとして組織を引っ張る一方、確実に現場に業務遂行を行わせる現場統制のマネジメント(管理・統制)能力も必須となる。非常にバランスの取れた能力の発揮が求められる。
・組織の力を最大限発揮するには、このミドルマネジメント層の力が不可欠であり、ミドルマネジメント層の優劣が企業の競争力の維持・向上において重要視されている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミドル・マネジメント」の意味・わかりやすい解説

ミドル・マネジメント
middle management

経営管理階層の一つで,トップ・マネジメントローアー・マネジメントの中間に位置し,部門的経営管理の職能を担当する階層をさし,中間管理,中間管理者,中間管理者層をいう。企業の基本的,全般的な管理職能を担当するトップ・マネジメント (経営管理者層) の下部機構であり,現場の直接的な作業の管理者であるローアー・マネジメントの上部機構であって,具体的には部門の長である部長や,組織によっては課長である場合もある。ローアー・マネジメントを指揮,監督し,トップ・マネジメントを補佐する立場にあって両者の意思疎通の役割を果す。

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百科事典マイペディア 「ミドル・マネジメント」の意味・わかりやすい解説

ミドル・マネジメント

中間管理者層。トップ・マネジメントロワー・マネジメントの中間に位する部課長の階層をいう。トップの定めた基本方針に従って各部門の具体的な管理を実施する職能を有し,部分的問題についての決定機能を果たす。
→関連項目経営管理

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミドル・マネジメント」の意味・わかりやすい解説

ミドル・マネジメント
みどるまねじめんと
middle management

中間管理(者・層)、中層管理(者)、あるいは単にミドルともいう。経営管理の機能、もしくは担当者の階層的構造うち、トップ・マネジメント(全般管理)とロワー・マネジメント(現場管理)を除いた部分をいう。その機能は、トップの戦略的決定・統合と、ロワーの日常的執行とを連結し、結節することである。具体的職位の典型は部長および課長である。

[森本三男]

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人事労務用語辞典 「ミドル・マネジメント」の解説

ミドル・マネジメント

組織の中間に位置するマネジメント層を指します。一般的には「中間管理職」と呼ばれ、具体的な役職としては部長、課長職などがこれにあたります。
(2008/8/18掲載)

出典 『日本の人事部』人事労務用語辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のミドル・マネジメントの言及

【管理職】より

… 組織規模の拡大は,また管理者層にも作用し,意思決定の垂直的専門化をもたらす。組織構造を意思決定の垂直的専門化の観点から見れば,トップ・マネジメント=最高管理者(経営者)層,ミドル・マネジメント=中間管理者層,ロワー・マネジメント=下級管理者(監督者)層に分類される。狭義の管理職とは,通常,中間管理者層のことであり,ときには最高管理者層を含むことはあるが,下級管理者層を含むことはない。…

【経営・経営管理】より

…最高経営者層は,長期的予測・判断に基づく企業資源の部門間配分と短期的変動に対応した企業資源の有効利用とについての意思決定を行った。これに基づいて部門レベルの中間管理者層(ミドル・マネジメント)は,所属下にある各地工場や営業所を,製造や販売といった職能的専門性の観点から管理した。他方,労務,財務,購買などの部門は,どちらかといえば本社部門の一角を形成した。…

【経営者】より

…したがってその階層的区別は,担当機能の相対的違いに基づいて,若干あいまいな内容を含みつつ行われている。あえていえば,最高管理機能を担当する最高管理層(トップ・マネジメントtop management)が経営者(層)部門であり,中間管理を担当する中間管理層(ミドル・マネジメントmiddle management)と課以下の現場管理を担当する下部(下級)管理層(ロワー・マネジメントlower management)が管理者(層)といえよう。この場合,最高管理の具体的内容は,ごく一般的にいえば,株主,消費者,労働組合,政府,行政組織,金融機関など,いわゆる企業の利害者集団との関係についての基本的な考え方を決定すること,企業規模との関連において企業の長期的存続を可能にするような戦略的決定を行うこと,各部門間の利害,意見対立を調整・裁定し企業の総合的な力を維持・発展させること,がそのおもなものであるといえよう。…

※「ミドル・マネジメント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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