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ミフウズラ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ミフウズラ

(1) Turnix suscitator; barred buttonquail チドリ目ミフウズラ科。全長 14~15cm。体は赤褐色で,灰色の細かい模様がある。営巣,抱卵,育雛は雄が行なう。インドネパールから東南アジア一帯,日本,中国南東部,タイワン(台湾)に繁殖分布する。日本では馬毛島以南の南西諸島の島々で繁殖している。
(2) Turnicidae; buttonquail チドリ目ミフウズラ科の鳥の総称。17種からなり,全長 11~23cm。ウズラに似るが,ほとんどの種には後趾がなく,類縁関係が近いわけではない。羽衣は全体に地味な褐色で,細かい明暗の斑がある。雌はツル類と同じように気管の膨大化が見られ,これによってうなり声を出す。ほとんどの種は雌が雄より美しく,黒色,黒褐色のやや目立つ斑紋がある。繁殖期における雌雄の行動が一般の鳥とは異なり,一妻多夫の婚姻様式で繁殖する。アフリカ東アジア南部からユーラシア大陸南部,インドネシアからオーストラリアに分布する。常に草陰に隠れるように生活しているため,観察しにくい。

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百科事典マイペディアの解説

ミフウズラ

ミフウズラ科の鳥。翼長8cm。全体に褐色で縦や横の斑紋がある。ミフウズラ類は世界に16種おり,形はキジ目のウズラに似ているが後ろ指がなく,ツル目に属する。インドから東南アジアにかけて分布。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ミフウズラ
みふうずら / 三斑鶉
button quail

広義には鳥綱ツル目ミフウズラ科に属する鳥の総称で、狭義にはそのうちの1種をさす。この科Turnicidaeは2属15種よりなり、旧世界の熱帯と南半球に広く分布する。いずれも地上生の鳥で、足指は3本(後趾(こうし)を欠く)しかなく、雄が育雛(いくすう)の役割を引き受けている。キジ目のウズラとは似ているが、直接の類縁関係はない。
 種のミフウズラTurnix suscitatorは全長約14センチメートルで、ウズラより小さい。雌雄は異色である。雄は全身黄褐色で、背にはクリーム色の縦斑(じゅうはん)、胸とわきには黒い横斑がある。雌は雄より羽色がはっきりしていて、頭上とのどは黒く、顔や胸は黒と白の縞(しま)模様である。インドから中国東部および小スンダ列島にかけて分布する。日本では、奄美(あまみ)大島以南の南西諸島に留鳥として生息している。畑や草原にすみ、地上を歩いて雑草の種子や小昆虫を食べる。飛ぶことはできるが、遠くまで飛ぶことはしない。巣は地上につくる。雌は卵を産むだけで、雄が営巣、抱卵、育雛などを行う。一腹の卵は普通4個である。[森岡弘之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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