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メフィストフェレス Mephistopheles

翻訳|Mephistopheles

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メフィストフェレス
Mephistopheles

ドイツのファウスト伝説に現れる悪魔の名前で,1587年に出版された「ファウスト流布本」 Faustbuchのなかではメフォストフィレス Mephostophilesと呼ばれている。ゲーテは戯曲『ファウスト』のなかで,ファウストと契約し魂と交換に魔法の力でファウストの欲望を満たし,最後に破滅させてしまうという中世の通俗的なメフィストフェレス像を文学的に掘下げ,さらに人間臭い世慣れた如才なさ,シニカルな機知に富んだ性格を与えている。

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デジタル大辞泉の解説

メフィストフェレス(Mephistopheles)

ドイツのファウスト伝説およびゲーテの「ファウスト」に登場する悪魔。ファウストに魂を売る契約をさせ、その代償として地上の快楽を得させるために奉仕する。メフィスト。

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百科事典マイペディアの解説

メフィストフェレス

メフィストとも。ファウスト伝説に登場する悪魔。語義については諸説ある。ゲーテはその《ファウスト》においてこの悪魔に皮肉,機知,風刺の才など幾多の魅力ある特性を与え〈悪を欲して善をなす〉存在に仕立てている。

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とっさの日本語便利帳の解説

メフィストフェレス

ゲーテの詩劇『ファウスト』で、ファウスト博士が天地の真理と引き換えに魂を売り渡す悪魔の名。一般に悪魔的人物、誘惑者の意。ファウストは、ドイツ伝説上の魔術師。

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世界大百科事典 第2版の解説

メフィストフェレス【Mephistopheles】

ゲーテの《ファウスト》に登場する悪魔。メフィストと略称される。中世の民衆本ではメフォストフィレスMephostophilesの名で呼ばれており,一般にヘブライ語の〈mephis(破壊する者)〉と〈tophel(惑わす者)〉との合成語,もしくは〈善の破壊者〉の意のmephostophielが語源と考えられているが,正確なことは不明。試練を与える者または誘惑者として悪を行いはするが,絶対的な悪の体現者ではなく,ゲーテの定義では〈つねに悪を欲して善をなす力の一部〉。

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大辞林 第三版の解説

メフィストフェレス【Mephistopheles】

ドイツのファウスト伝説およびゲーテ作の「ファウスト」に登場する悪魔。ファウストに魂を売る契約を結ばせ、代償として彼の快楽のために奉仕する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

メフィストフェレス
めふぃすとふぇれす
Mephistopheles

15、16世紀ドイツのファウスト伝説およびそれを素材にしたゲーテの『ファウスト』に登場する悪魔。主人公ファウストが、地上の快楽を体験し尽くす代償として、魂を売った相手。悪の誘惑者。[編集部]

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世界大百科事典内のメフィストフェレスの言及

【ファウスト】より

…ゲーテのファウスト劇は1773年の《ウルファウスト》をもって始まり,90年に《ファウスト断片》として引き継がれ,《ファウスト》第1部は1808年に出版された。ここではファウストはメフィストフェレスMephistophelesの魔術の力を借りて若がえり,清純な庶民の娘グレートヒェンGretchenを誘惑し,生まれた子どもとともに彼女を捨ててしまう。嬰児殺しの罪でグレートヒェンはファウストの名を呼びながら死刑に処せられるが,悔悟によって堕地獄から救われる。…

【悪魔】より

…地方的な伝説や民俗伝承のなかのキリスト教以前の妖術師や魔術師が,キリスト教的解釈によって装いも新たに悪魔として蘇る場合もある。悪魔と契約して地獄に堕ちるファウストも,その誘惑者メフィストフェレスも,先行する古代伝説の中世的再話である。 悪魔との契約はしばしば性的妄想に結びついた。…

【ニワトリ(鶏)】より

…さらに,鶏が収穫の際にいけにえにされたり,結婚式の花嫁馬車にのせられたり,新床に入れられたりする習俗は,鶏のもつ多産性と結びつく豊饒(ほうじよう)儀礼の一種とみなすことができよう。一方,黒い鶏は悪魔の動物とされることがあり,ゲーテ《ファウスト》のメフィストフェレスのように,しばしば悪魔は黒い鶏の羽を1本つけた姿で登場する。【谷口 幸男】。…

【ファウスト】より

…ゲーテのファウスト劇は1773年の《ウルファウスト》をもって始まり,90年に《ファウスト断片》として引き継がれ,《ファウスト》第1部は1808年に出版された。ここではファウストはメフィストフェレスMephistophelesの魔術の力を借りて若がえり,清純な庶民の娘グレートヒェンGretchenを誘惑し,生まれた子どもとともに彼女を捨ててしまう。嬰児殺しの罪でグレートヒェンはファウストの名を呼びながら死刑に処せられるが,悔悟によって堕地獄から救われる。…

【耳】より

…ヤハウェがつくった最後の悪魔ビヒモスは象のような耳と顔貌をもつ醜形で,自身もあきれるほどだった。メフィストフェレスの耳はロバのようであり,シェークスピア《夏の夜の夢》のパックたちはとがった長い耳をもつ。日本でも般若の耳は耳介結節よりも上部の耳輪の一部がとがっている。…

※「メフィストフェレス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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