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メーヨー Mayo, (George) Elton

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メーヨー
Mayo, (George) Elton

[生]1880.12.26. アデレード
[没]1949.9.7. サリー
オーストラリアに生れ,おもにアメリカで活躍した産業心理学者。大学では医学,心理学,論理学,哲学などを学び,1923年アメリカに渡り,29~47年ハーバード大学ビジネス・スクールの教授として調査研究に活躍した。イギリスで他界。初めは労働生理学的観点から,作業が人間諸個人に及ぼす影響をおもに研究していたが,ホーソン実験で指導的役割を果し,これを契機に,産業における人間関係論という新しい産業社会学の分野を開拓した。主著『産業文明における人間問題』 The Human Problems of an Industrial Civilization (1933) ,『アメリカ文明と労働』 The Social Problems of an Industrial Civilization (45) ,"The Political Problems of an Industrial Civilization" (47) 。

メーヨー
Mayo, Henry Thomas

[生]1856.12.8. バーモントバーリントン
[没]1937.2.23. ニューハンプシャー,ポーツマス
アメリカの海軍軍人。 1876年海軍兵学校卒業。 1913年海軍少将。 14年4月メキシコのタンピコへ上陸したアメリカ水兵が逮捕されたことから起ったタンピコ事件に際して,独断でメキシコへ謝罪を強硬に主張,T.W.ウィルソン大統領もこれを支持した。 15年海軍中将。第1次世界大戦中の 16年からは大西洋艦隊司令長官。

メーヨー
Mayow, John

[生]1640.5.24. ブレー
[没]1679.10.10. ロンドン
イギリスの化学者,生理学者。オックスフォード大学で法律,医学を修める。地方都市バスで医者を開業するかたわら,ロンドンで R.フックらの学者グループと親交を結ぶ。フックの推薦でロイヤル・ソサエティ会員となる (1677) 。巧みな実験により,空気中の特定成分 (メーヨーはそれを硝石空気と呼んだ) が燃焼,呼吸に不可欠なことを唱え,酸化理論の提唱者,A.ラボアジエ先駆者とさえみなされた。また肺の機能を明らかにしたほか,筋肉収縮の機構,肋骨の構造の研究にもすぐれた業績を残した。主著に,窒素化合物の組成と性質,呼吸,発酵,筋肉運動などに関する5つの論考を収めた『五つの論文』 Tractatus quinque (74) がある。

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百科事典マイペディアの解説

メーヨー

オーストラリア生れの産業社会学者。アデレード大学に学び,渡米し1929年ハーバード大学教授。レスリスバーガーらと行ったホーソーン実験を通じヒューマン・リレーションズ論を提唱,経営学に新分野を開拓。
→関連項目産業社会学

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世界大百科事典 第2版の解説

メーヨー【George Elton Mayo】

1880‐1949
産業社会学者。オーストラリアのアデレードに生まれる。アデレード大学で医学,心理学を専攻,1911年にクイーンズランド大学の論理学,倫理学,心理学の講師となり,19年には新設の哲学講座の教授になった。22年にアメリカに渡り,ペンシルベニア大学の研究員を経て,26年にハーバード大学ビジネス・スクールに招かれ,29年から47年まで教授として,調査研究と後進の指導に大きな貢献をした。最初は産業心理学や産業生理学の立場から産業における人間個人の諸問題を研究していたが,ホーソーン実験Hawthorne experimentsを契機に産業における人間関係の分析に研究を発展させた。

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大辞林 第三版の解説

メーヨー【John Mayow】

1641~1679) イギリスの医師・化学者。大気中の空気の組成・燃焼および呼吸を研究。硝石の一部をなし、呼吸・燃焼に不可欠な反応性に富む「火性」の物質「硝気精」を分離し、後年の近代的燃焼理論の先駆となる。

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367日誕生日大事典の解説

メーヨー

生年月日:1880年12月26日
オーストラリア生まれ,アメリカの産業心理学者
1949年没

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世界大百科事典内のメーヨーの言及

【科学的管理法】より

…主としてヨーロッパの労働生理学者から寄せられた批判は,テーラー・システムを一面で評価しつつも,課業の設定における疲労度の定量化の必要性を説くもので,その後の労働科学の発達の一原因となった。第3の批判は,労働者を性別・年齢を問わず機械的に定量化・標準化し,情意ある人間として把握していないとするもので,ハーバード大学のG.E.メーヨー,F.J.レスリスバーガーらのウェスタン・エレクトリック社ホーソーン工場での実験(ホーソーン実験,1927‐39)を契機として,労働者の参加と動機づけ(モティベーション)が強調されるようになり,人間関係論(ヒューマン・リレーション),行動科学へと発展することとなった。第4の点についても,業務拡大(ジョブ・エンリッチメント)や,多能工化,さらには分業流れ工程の否定など,のちに多くの試行が行われて現在に至っている。…

【経営・経営管理】より


〔〈人間関係論〉登場以降の管理論〕

【〈人間関係論〉と人間関係的管理】
 アメリカでは,科学的管理以来の伝統的な管理の考え方が基本的には維持されつつも,労働力の担い手である人間主体そのものに注目する動きが1930年代以降強まっていった。その口火を切ったのはG.E.メーヨーをリーダーとする人間関係論,そしてその実践版ともいえる人間関係的管理である。
[メーヨーの〈人間関係論〉]
 ウェスタン・エレクトリック社のホーソーン工場でメーヨー・グループがホーソーン実験(1927‐32)を通して発見した新たな事実と,それに基づいて彼らが一般化した主張の骨子は次のようなものである。…

※「メーヨー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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