モントリオール議定書(読み)モントリオールギテイショ

デジタル大辞泉 「モントリオール議定書」の意味・読み・例文・類語

モントリオール‐ぎていしょ【モントリオール議定書】

オゾン層保護条約議定書特定フロンハロンなどオゾン層を破壊する物質生産・消費の具体的削減策について定めた国際取り決め。1987年に採択。正式名称はMontreal Protocol on Substances that Deplete the Ozone Layer.

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共同通信ニュース用語解説 「モントリオール議定書」の解説

モントリオール議定書

大気上空にあって人体に有害な紫外線を吸収するオゾン層を保護するため、1987年に採択された国際条約。オゾン層を破壊するフロンなどの化学物質製造や使用を段階的に全廃することを定めた。先進国に対して発展途上国より早い時期の全廃を求めたほか、先進国が拠出して途上国の取り組みを支援する基金も作られた。数年置きに改正して規制を強化している。日本を含む197の国と地域が批准。事務局はナイロビ国連環境計画(UNEP)にある。

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精選版 日本国語大辞典 「モントリオール議定書」の意味・読み・例文・類語

モントリオール‐ぎていしょ【モントリオール議定書】

  1. 「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」の通称。一九八七年採択。八五年のウィーン条約に基づき、オゾン層を破壊する物質の生産・消費量を具体的に規制したもの。

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農林水産関係用語集 「モントリオール議定書」の解説

モントリオール議定書

85年3月22日に採択された、オゾン層の保護を目的とする国際協力のための基本的枠組みを設定する「オゾン層の保護のためのウィーン条約」の下で、87年9月16日に、オゾン層を破壊するおそれのある物質を特定し、当該物質の生産、消費及び貿易を規制して人の健康及び環境を保護するため採択された議定書。オゾン層破壊物質として臭化メチル、HCFC等が指定されている。臭化メチルについては、検疫用途などを除き全廃することが決定されているが、なお、技術的・経済的に適切な代替手段がなく、臭化メチルを使用できなくなることにより、著しい損害がある場合には、全廃後であっても、締約国がモントリオール議定書締約国会合に申請書を提出し、締約国会合の審査機関の審査を経て認められれば、「不可欠用途」としての使用ができる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モントリオール議定書」の意味・わかりやすい解説

モントリオール議定書
モントリオールぎていしょ

(1) 正式名称「ハーグで改正されたワルシャワ条約を改正するモントリオール第四議定書」。1975年9月カナダのモントリオールで開催された「ワルシャワ条約改正外交会議」で採択。1955年ハーグ改正ワルシャワ条約の規定中,貨物運送と郵便運送に関する条項を改正したもの。(→ワルシャワ国際航空運送条約
(2) →オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書

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