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ユニバーサルデザイン ゆにばーさるでざいん

知恵蔵の解説

ユニバーサルデザイン

障害のある人の便利さ使いやすさという視点ではなく、障害の有無にかかわらず、すべての人にとって使いやすいようにはじめから意図してつくられた製品・情報・環境のデザインのこと。共用品・共用サービスと訳されたり、「UD」と略す表記もある。「福祉用具」のように対象者を特定化する視点はハンディキャップによって使用するものが違う、選択肢が限られるといった状況を生みノーマライゼーションを阻む要因ともなる。米国ノースカロライナ州立大学の「センター・フォー・ユニバーサル・デザイン」所長ロン・メイスが提唱し、ユニバーサルデザインの原則として、「誰でも公平に利用できる」「使用において自由度が高い」「使用方法が簡単にわかる」「必要な情報がすぐに理解できる」「ミスや危険につながらないようなデザイン」「無理のない姿勢で少ない力で楽に使用できる」「使いやすい大きさ」の7つを挙げている。

(中谷茂一 聖学院大学助教授 / 2008年)

ユニバーサルデザイン

バリアフリーツアー」のページをご覧ください。

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デジタル大辞泉の解説

ユニバーサル‐デザイン(universal design)

高齢であることや障害の有無などにかかわらず、すべての人が快適に利用できるように製品や建造物、生活空間などをデザインすること。アメリカのロナルド=メイスが提唱した。その7原則は、(1)だれにでも公平に利用できること。(2)使う上で自由度が高いこと。(3)使い方が簡単ですぐわかること。(4)必要な情報がすぐに理解できること。(5)うっかりミスが危険につながらないデザインであること。(6)無理な姿勢を取ることなく、少ない力でも楽に使用できること。(7)近づいたり利用したりするための空間と大きさを確保すること。UD。

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ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

ユニバーサルデザイン

障害の有無、年齢、性別、国籍、人種等にかかわらずさまざまな人々が気持ちよく使えるよう都市や生活環境を計画する考え方。障害の部位や程度によりもたらされるバリア(障壁)に対処するバリアフリーデザインに対し、すべての人がある時点で何らかの障害を持つことを発想の起点にしている。提唱者は米ノースカロライナ州立大学のロナルド・メイス氏。自身も身体に障害を持ち、1980年代に従来のバリアフリーの概念とは異なる「多くの人が利用可能であるように製品、建物、空間をデザインすること」をユニバーサルデザインとして定義付けた。

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とっさの日本語便利帳の解説

ユニバーサルデザイン

障害者、高齢者、健常者の誰にとっても利用しやすい製品や建物、空間デザインの考え方。バリアフリーの進化形でもある。〈活用例〉ユニバーサルデザインは、結局はみんなのためのデザインです

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リフォーム用語集の解説

ユニバーサルデザイン

健常者だけでなく、障害者・高齢者など、誰もが分けへだてなく利用可能なように設計・デザインされた製品・建物・空間・街など。

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不動産用語辞典の解説

ユニバーサルデザイン

老若男女、障害者・健常者の区別なく、万人が公平に享受できる快適な建物・環境・製品を生み出すことを目的とした考え方を「ユニバーサルデザイン」といいます。
障害者のみを対象にしたバリアフリーよりも一歩進んだ考え方で、不動産・住宅分野でも取り上げられることが多くなっています。

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農林水産関係用語集の解説

ユニバーサルデザイン

小さな子供から成人、高齢者を含め誰にでも使いやすい設計のこと。
バリアフリーという概念は、世の中に障害(バリア)があることを前提とし、それを取り除くことを意味するのに対し、ユニバーサルデザインははじめから障害(バリア)を作らずに設計していこうという概念である。

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大辞林 第三版の解説

ユニバーサルデザイン【universal design】

障害の有無に関係なく、すべての人が使いやすいように製品・建物・環境などをデザインすること。1974年、アメリカのメースによって提唱された。 UD 。

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家とインテリアの用語がわかる辞典の解説

ユニバーサルデザイン【universal design】

年齢・性別・障害の有無・国籍・言語・知識・経験などにかかわらず、すべての人が等しく快適に利用できるように製品や建築物、生活空間などをデザインすること。また、そのデザイン。1985年にアメリカ・ノースカロライナ州立大学のロナルド・メイス博士が提唱。バリアフリーがバリア(障壁)を取り除くことを目的としているのに対し、はじめからバリアを作らないことを指向する。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ユニバーサルデザイン
universal design

できるだけ多くの人が使える製品,建物,環境のデザイン。アメリカ合衆国のノースカロライナ州立大学教授ロナルド・メイスにより提唱された。年齢,性別,国籍,人種にかかわらず多くの人にとって使いやすいデザインを目指す。背景には,1990年に成立したアメリカ障害者法 ADAがある。障害を理由とする差別が禁止されているにもかかわらず状況が改善されないことから同法の限界をふまえ,障害とは不可分バリアフリーに替わって,社会変革の必要性を示す新しい概念として打ち出された。メイスらによってデザイナーへの指針としてまとめられたユニバーサルデザイン 7原則は以下のとおり。(1) 公平に利用できること。(2) 使用にあたり柔軟性があること。(3) 使い方が簡単でわかりやすいこと。(4) 必要な情報がすぐに理解できること。(5) 使い方を誤っても危険につながらないこと。(6) 無理な姿勢をとることなく楽に使えること。(7) 接近して操作しやすい寸法や空間になっていること。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ユニバーサルデザイン
ゆにばーさるでざいん
universal design

年齢、性別、身体的状況、国籍、言語、知識、経験などの違いに関係なく、すべての人が使いこなすことのできる製品や環境などのデザインを目ざす概念。1990年代にアメリカのノースカロライナ州立大学のロナルド・メイスRonald Mace博士(1941―1998)が提唱したもので、デザインに次の7つの原則を提案している。
(1)公平性(誰でも使いこなすことができる)
(2)自由度(たとえば右利き、左利き両方が使いやすい)
(3)簡単さ(作りが簡単で、使い方もわかりやすい)
(4)明確さ(知りたい情報がすぐに理解できる)
(5)安全性(使用に安全、安心で、誤使用しても危険が少ない)
(6)持続性(長時間使用しても、体への負担が少ない)
(7)空間性(どのような体格、姿勢、動きでも快適に使える大きさ、広さがある)
 障害者、高齢者など特定の人々に対して障害(バリア)を取り除くということに限らず、可能なかぎりすべての人に対して使いやすくする考え方である。
 具体的には、どこの国の人にもわかるようにシンプルなイラストなどで表示された案内板や、無理のない姿勢で使えるようにドラムを斜めにした全自動洗濯機、床面を低くして高齢者でも乗りやすくしたノンステップバスなどが、ユニバーサルデザインの例としてあげられる。[編集部]
『古瀬敏著『建築とユニバーサルデザイン』(2001・オーム社) ▽川内美彦著『ユニバーサルデザイン――バリアフリーへの問いかけ』(2001・学芸出版社) ▽ユニバーサルデザイン研究会編『人間工学とユニバーサルデザイン―ユーザビリティ・アクセシビリティ中心・ものづくりマニュアル』(2008・日本工業出版)』

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