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ヨトゥニ Jotuni, Marj Gustava

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヨトゥニ
Jotuni, Marj Gustava

[生]1880.4.9. クオピオ
[没]1943.9.30. ヘルシンキ
フィンランドの女流作家。大学時代に歴史と美学を専攻,代用教員となってから短編集『関係』 Suhteita (1905) でデビュー。社会問題,家庭問題をテーマに,簡潔で含蓄のある会話体で核心に迫る,ユーモアに満ちた短編,戯曲フィンランド文芸復興の先頭を切った。短編集『恋愛』 Rakkautta (07) ,『ばら園の少女』 Tyttö ruusutarhassa (27) ,中編『日々の生活』 Arkielämää (09) ,悲劇『古い家』 Vanha koti (10) ,喜劇『男の肋骨』 Miehen kylkiluu (14) など。

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世界大百科事典 第2版の解説

ヨトゥニ【Maria Gustava Jotuni】

1880‐1943
フィンランドの女流作家。簡潔で含蓄のある短文の会話体を駆使して,人間のうちに潜むもろさをユーモラスかつリアルに描き,強烈な社会・家庭批判に通じる短編小説名手として知られた。デビュー作《関係》(1905),次作《愛》(1907)はともに文壇に強い影響を与えた。悲劇《古い家》(1910),喜劇《男の肋骨》(1914)などの戯曲にも傑作を残した。ほかに《日常生活》(1909),《感覚があって》(1913)などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヨトゥニ
よとぅに
Marja Gustava Jotuni
(1880―1943)

フィンランドの女流小説家。クオピオの生まれ。短編集『関係』(1905)でデビュー。次作の短編集『愛』(1907)とともに、その簡潔で含蓄の深い短文と会話体で、社会・家庭の現実的問題の核心を強烈につくリアルな描写は、文壇に強い影響を与えた。『日常生活』(1909)、悲劇『古い家』(1910)、喜劇『男の肋骨(ろっこつ)』(1914)へと進むにつれ、ユーモラスに、しかし痛烈に人間のもろさを糾弾するようになった。没後に刊行された晩年の作品『荒野のクリスマスの夜』(1946)、『動揺する家』(1963)などは、心理描写に傾いている。[高橋静男]

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