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ラニーニャ現象 ラニーニャゲンショウ

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デジタル大辞泉の解説

ラニーニャ‐げんしょう〔‐ゲンシヤウ〕【ラニーニャ現象】

La Niña events》赤道付近のペルー沖から中部太平洋にかけて、数年に1度、海水温が平年より低くなる現象。低下する温度差はエルニーニョ現象での上昇温度差より一般的に小さい。→ダイポールモード現象
[補説]エルニーニョ現象と反対に、この海域の暖水を西に移動させている貿易風が強まることで、深海からの湧昇が増加して海水温が下がる。エルニーニョが「幼子キリスト」もしくは「男の子」の意であることから、「女の子」の意のラニーニャと名付けられた。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ラニーニャ現象

南米ペルー沖から太平洋中央部の赤道域で海面水温がいつもの年より低くなる現象。世界的に異常気象を起こすとされる。東風がいつもの年より強くなり、ペルー沖の深海の海水が上昇し、水温が下がる。暖かい海水が西側に吹き寄せられるため、インドネシアフィリピン付近で海水温が高くなる。その結果、平年より活発になった上昇気流が、日本の南に下降して太平洋高気圧を強めるという循環をつくる。日本では、夏から秋の初めにかけて全国的に高温になる傾向がある。前回発生した2007年夏は8月に岐阜県多治見市埼玉県熊谷市最高気温40・9度を観測するなど、全国的に猛暑になった。

(2010-08-23 朝日新聞 朝刊 1総合)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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知恵蔵miniの解説

ラニーニャ現象

南米沖(南米沿岸から太平洋赤道域の日付変更線付近までの細長い帯域)の海面水温が平年より低くなる現象のこと。逆に同帯域の海面温度が高くなるものはエルニーニョという。数年おきに発生し1年~3年ほど続く。ラニーニャ現象が発生すると、アフリカ南部や東南アジア、沖縄、南アメリカなどには冷たく湿った空気が流れ込み、平年より雨量が多くなる傾向がある。対して日本本土などでは、平年より梅雨が短くなり夏の気温が高くなるといった影響が現れやすくなる。2007年に発生したラニーニャによって、日本は観測史上最高気温を記録する猛暑となり、タイは記録的豪雨となるなど世界的に大きな影響が出た。以後は、10年夏~11年秋、13年春~14年冬に発生しており、16年夏にも発生する可能性が高いとみられている。

(2016-4-14)

出典|(株)朝日新聞出版発行
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ラニーニャ現象
らにーにゃげんしょう
La Nia Event

エルニーニョ現象の反対語。エルニーニョ現象とは対照的に、日付変更線より東の太平洋赤道海域で平均海水温度が、ふつう6か月ほど連続して0.5℃くらい低くなる現象。エルニーニョ現象は19世紀末から漁業関係者によって取り上げられてきたが、ラニーニャ現象は1984年秋から85年春、さらに88年春から89年春にかけておきたときから注目されるようになった。89年冬には珍しく太平洋日付変更線付近は高気圧帯となり、冬の特徴であるアリューシャン低気圧は平年より弱くなって、89年1、2月の日本は平年より地上気温が2.5℃くらい高い暖冬となった。ただしラニーニャ現象の場合、夏、冬の中緯度地域の気候変動への影響はエルニーニョ現象に比べて小さく、今後の研究課題の一つになっている。90年代になるとラニーニャ現象はほとんど観測されなくなっていた。しかし98年後半から99年2月ころに久し振りにラニーニャ現象がみられた。ただし、99年夏の異常気象すなわち北日本東日本の猛暑、西日本の多雨との関連性に関しては、インドモンスーンの影響なども考えられ、これも今後の研究課題である。[岸保勘三郎]

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