山川 世界史小辞典 改訂新版 「ラヴェンナ」の解説
ラヴェンナ
Ravenna
北イタリア,ロマーニャの古都。前5世紀頃ガリア人の南侵を避けたウンブリ人とエトルスキにより建設され,共和政末期ローマの支配下に入る。アウグストゥスにより艦隊の根拠地とされ,402年ホノリウス帝が帝居を置いて以来,西ローマ帝国の事実上の帝都となる。オドアケル,東ゴート王もここに拠り,6世紀半ば東ローマ帝国の総督府とされ,その間ビザンツ文化の著しい流入をみた。751年ランゴバルドが征略,755年フランクのピピン(小)が奪って教皇に贈り,以後教皇領に属したが,大司教のもとに事実上独立。1297年ギベリン貴族のポレンターニ家が領主となり,1441年ヴェネツィアが征略,1509年ユリウス2世が教皇領として奪回した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報