ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラーマ5世」の意味・わかりやすい解説
ラーマ5世
ラーマごせい
Rama V
[没]1910.10.23. バンコク
タイ,チャクリー朝第5代の王 (在位 1868~1910) 。チュラーロンコーン王ともいう。日本の明治天皇とほぼ同年代に在位し,タイ近代化に貢献した。王に対する平伏礼の廃止,副王制と奴隷制の廃止,郵便・電信・鉄道の新設,外国人政府顧問の雇用,司法行政制度の西欧化,王族の欧米留学など一連の近代化政策を実施した。王自身も 1897年と 1907年の2回,外遊した。イギリス,フランスの植民地化勢力のもとで国境領土を両国へ割譲しながらも治外法権の撤廃に努力した。
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