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リッチュル リッチュル Ritschl, Albrecht

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

リッチュル
リッチュル
Ritschl, Albrecht

[生]1822.3.25. ベルリン
[没]1889.3.20. ゲッティンゲン
ドイツ福音主義神学者。 1846~64年ボン,64~89年ゲッティンゲンの各大学教授。最初 F.バウルらのテュービンゲン学派の影響を受けたが,のち離れ,1870年代には教義学者として多大の影響を与えた。

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百科事典マイペディアの解説

リッチュル

ドイツのプロテスタント神学者。ゲッティンゲン大学教授。W.ヘルマン,ハルナックらの師で,神学におけるカント復興を代表する。主著《義認と和解》(1870年―1874年)。

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世界大百科事典 第2版の解説

リッチュル【Albrecht Ritschl】

1822‐89
ドイツのプロテスタント神学者。ゲッティンゲン大学教授。チュービンゲン学派から出発したが,そこから離れ,教理史・聖書神学・教義学にまたがる主著《義認と和解》3巻(1870‐74)において自己の神学思想を展開した。その立場は19世紀中葉のカント復興と軌を一にして,カントの影響を強く受けている。神学から形而上学的思弁を排除し,人間の実践的倫理的努力に宗教の場を認め,宗教的認識を価値判断としてとらえ,理論判断と区別した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リッチュル
りっちゅる
Albrecht Ritschl
(1822―1889)

19世紀後半におけるドイツのプロテスタント神学の第一人者。3月25日ベルリンに生まれる。52年ボン大学教授、64年以後ゲッティンゲン大学教授。彼は初めバウルのチュービンゲン学派に属して、『新約聖書』の研究と教父研究に傾注し、大著『古カトリック教会の成立』Die Entstehung der altkatholischen Kirche(1850)によって注目された。しかし改訂再版(1857)では明瞭(めいりょう)にヘーゲルの歴史観から離れ、シュライエルマハーとカントに接近した。その後、教理史と教義学にまで研究を拡張し、主著『義認と和解のキリスト教的教理』全3巻(1870~74)によって第一人者の地歩を得、その周辺に集まったリッチュル学派から19世紀末の指導者たちを輩出した。最後の10年はドイツ敬虔(けいけん)主義の批判的研究に専心し、その『敬虔主義の歴史』Die Geschichte des Pietismus全3巻(1880~86)は今日でも古典的な書物である。
 その学風は、シュライエルマハーの意図を継承して、ヘーゲルの弁証法抜きの歴史研究と、カントの倫理的価値判断とをもって補強を試みる。リッチュル自身は拒否したにもかかわらず、その思想傾向は自由主義神学とよばれ、20世紀にはアメリカ神学の主流をなした。その主要思想は、キリスト教を二つの焦点をもつ楕円(だえん)になぞらえ、ナザレのイエスによる救いと神の国追求の実践、宗教的体験の歴史的事実と目的論的行為、宗教的救済と倫理的実践の総合を試み、精神力たる人間価値を強調する。1889年3月20日ゲッティンゲンにて没。[森田雄三郎]

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世界大百科事典内のリッチュルの言及

【自由主義神学】より

…一般に正統主義が聖書と教義の客観的な扱いを要求するのに対し,自由主義はその歴史的相対性を主張して信仰の実存や精神活動によってこれを解釈しようとする。この対立はどの時代にもみられるが,こんにち自由主義神学と呼ばれるものは,主として19世紀のリッチュルとその学派をさす。そこにはハルナックのような教義史の大立者がおり,聖書研究ではH.グンケルやJ.ワイスのような宗教史学派に属する学者がおり,ブルトマンもその流れを汲んでいる。…

【モダニズム】より

…シュライエルマハーは敬虔主義に連なって,教義中心の正統主義を批判し,キリスト教を宗教論と信仰論としてとらえ直すことに努めた。A.リッチュル,ヘルマンJ.W.Herrmann(1846‐1922),ハルナックがこれを受け継いで,信仰をその根拠よりも歴史的価値と内容においてとらえることを試み,さらにウォッバーミンE.G.Wobbermin(1869‐1943)とR.オットーは心理主義を前面に出した。このように感情,理性,価値判断といった人間学的な要素を重視することがこの時期の神学の特徴であった。…

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