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リトアニア人 リトアニアじんLithuanian

翻訳|Lithuanian

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

リトアニア人
リトアニアじん
Lithuanian

リトアニアの基幹住民。周辺の同族を含み人口約 300万。バルト海沿岸に居住し,ラトビア人とともに東バルト人を形成する。コーカソイドに属し,リトアニア語を用いる。古代にはドニエプル盆地に住んでいたと思われ,13世紀リトアニア公国を建設し,14~15世紀に最も栄えた。 1940年ソ連に併合,91年独立。生業や慣習は東スラブ人と近く,オオムギコムギカラスムギ,アワなどを栽培し,ウシ,ウマ,ブタなどを飼育する。大家族主義で長子相続を伝統とした。大部分はローマ・カトリック教徒。伝統的工芸として木彫,琥珀細工,皮細工,陶器を製作する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リトアニア人
りとあにあじん
Lithuanians

ラトビア語とともにバルト語派の東バルト語のグループに属するリトアニア語を母語とする民族。自称はリェトゥビアィLietuviai。リトアニア共和国に約295万人(1995)、ラトビア共和国に約3万3000人(1995)がおり、アメリカ、カナダなどにも移民が多い。
 リトアニア人は地理的分布とかつての部族的分割によって四つのグループに分かれる。それらは東部のアウクシタィチアィAuktaiiai(上リトアニア)、西部のジェマィチアィemaiai(下リトアニア)、さらにスバルケチアィSuvalkieiaiあるいはウジネムネチアィUnemunieiai、そしてヅーキDzkiである。以前はこのほかにもヤトビグYatvig(スダビSudavi)、クルシKuri、スカリSkali、ゼムガリZemgaliなどのグループが存在したが、ヤトビグはベラルーシ(白ロシア)人に、そのほかのグループはラトビア人やほかのリトアニア人のグループに同化された。13世紀に国家を建設したが、14世紀以来ポーランドと合同し、その影響から優勢な宗教はカトリックである。第一次・第二次両世界大戦間には独立を達成したが、1940年にソ連内のリトアニア共和国となり、91年のソ連の解体により独立、現在に至っている。伝統的な生業は農耕、漁業、養蜂(ようほう)。伝統的な家族形態は家父長的な核家族。叙情詩ダイナが有名である。神話においては太陽崇拝の要素の強い天体神話が核となっている。[伊東一郎]
『畑中幸子著『リトアニア――小国はいかに生き抜いたか』(NHKブックス) ▽村田郁夫編『リトアニア語基礎1500語』(1994・大学書林)』

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世界大百科事典内のリトアニア人の言及

【ソビエト連邦】より

…前者には西シベリアからオホーツク海沿岸に分布するエベンキ族,アムール川下流,サハリン,沿海州に分布するエベン族,ナナイ族,ウリチ族,ウイルタ族(旧称オロッコ族),オロチ族などの民族が属し,後者にはコリヤーク族,チュクチ族,イテリメン族(旧称カムチャダール族),ニブヒ族(旧称ギリヤーク族),ユカギール族,ケート族などの民族が属する。 インド・ヨーロッパ語族に属する言語をもつ民族には,前記のロシア人,ウクライナ人,白ロシア人(ベラルーシ人)のほかに,バルト海沿岸にリトアニア人とラトビア人,ウクライナの南に,ルーマニア人と言語・文化の面で近いモルダビア(モルドバ)人がいる。また極東地方にはユダヤ人もいる。…

※「リトアニア人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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