ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リーランド」の意味・わかりやすい解説
リーランド
Leland, John
[没]1552.4.18. ロンドン
イギリスの古物収集家。ケンブリッジ,オックスフォード,パリ各大学で学び,司祭に叙階された。 1533年ヘンリー8世の司書となり,王家の古文書や古物品の整理監督にあたった。 36年にはオックスフォードのキングズ・カレッジの聖堂参事会員の聖職禄を受け,またソールズベリーの大聖堂参事会員の聖職禄をも受けた。主としてロンドンに住んだが,36~42年は古物収集家としてイングランド,ウェールズ各地を旅行し『旅行記』 Itinerary (1710~12) をはじめ,古文書の収集録,カタログ,その他の記述を多数残した。
リーランド
Leland, George Adams
[没]1924.3.17. ボストン
アメリカの医学者。アマースト大学卒業。 1878年文部省が体操伝習所を設立した際に日本に招聘され,その教師となる。手具体操 (軽体操とも称された) ,遊戯,スポーツなどを指導し,1881年に帰国。「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」ということばを紹介,「体操とは機能的な活動である」という彼の体育論は『新撰体操書』 (1882) にまとめられている。
リーランド
Leland, Charles Godfrey
[没]1903.3.20. イタリア,フィレンツェ
アメリカ合衆国の詩人,編集者。ペンシルバニア・ダッチと呼ばれるドイツ語方言で書いた『カール旦那のスケッチブック』Meister Karl's Sketch-Book (1855) などユーモラスな随筆,詩で知られる。ほかにロマ,インディアンに関する著作がある。
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