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ルジャンドル Legendre, Adrien-Marie

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ルジャンドル
Legendre, Adrien-Marie

[生]1752.9.18. パリ
[没]1833.1.9. パリ
フランスの数学者。若いとき学んだマザランという学校の数学教師マリによって数学への道を開かれる。 J.ダランベールの推薦により陸軍士官学校教官となる (1775~80) 。フランス革命には中立的立場を取り,そのため革命政府が創立したエコール・ノルマル・シュペリュール (高等師範学校) やエコール・ポリテクニクの教授にも,子午線の長さを測定する委員会の委員にもなれなかった。 1795年にやっと高等師範学校の教授になる。若い頃回転楕円体の引力について研究し,その覚え書 (83) のなかで,現在ルジャンドルの関数と呼ばれている関数を導入。また『彗星軌道を決定する新方法』 (1806) において,科学史上初めて最小二乗法のまとまった解説をした。しかし,彼の数学上の業績では,ユークリッドの諸命題を整理し単純化し読みやすいテキストに変えた『幾何学原論』 (1794) と楕円積分整数論の3つが重要であり,彼は 18世紀までの数学と 19世紀以後の数学とのかけ橋の役割を果した。

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デジタル大辞泉の解説

ルジャンドル(Adrien-Marie Legendre)

[1752~1833]フランスの数学者。整数論・楕円関数などの研究で業績があり、また最小二乗法を創出した。

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百科事典マイペディアの解説

ルジャンドル

フランスの数学者。1775年パリ士官学校教官,1795年エコール・ノルマル教授。楕円関数を研究し楕円積分を分類,回転楕円体の引力を論じてポテンシャルの概念といわゆるルジャンドル関数とを導入。
→関連項目整数論

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世界大百科事典 第2版の解説

ルジャンドル【Adrien Marie Legendre】

1752‐1833
フランスの数学者。パリに生まれ,早くから数学の研究を始める。1782年ベルリン・アカデミーに弾道論に関する論文を提出して賞を得,83年アカデミー・デ・シアンス会員となる。87年パリとグリニジ天文台共同の測地作業に従事し,ローヤル・ソサエティ会員となる。94年共和政下の教育委員会委員長となり,有名な幾何学教科書を著す。この教科書は多くの版を重ね,各国語にも訳された。そして平行線公理についての考察も見られる。

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大辞林 第三版の解説

ルジャンドル【Adrien Marie Legendre】

1752~1833) フランスの数学者。整数論・楕円関数・微分方程式などを研究。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ルジャンドル
るじゃんどる
Adrien Marie Legendre
(1752―1833)

フランスの数学者。パリの生まれ(トゥールーズ生まれの説もある)。マザランという名の学校で学び、神父マリJoseph Franois Marie(1738―1801)から影響を受け、数学へ進んだと伝えられる。ルジャンドルの研究は広い分野にまたがっていた。整数論における業績は輝かしいものであり、著書『整数論』Thorie des nombres(1798)は優れたものであるが、ガウスの論文や著書の出現によってその影に隠れてしまった。楕円(だえん)積分の研究をまとめた全3巻の『楕円関数論』Trait des fonctions elliptiques(1825~1828)も名著に属するが、19世紀にドイツのヤコービとノルウェーのアーベルが、楕円積分そのものではなく、これの定義する関数の逆関数を考えて、ルジャンドルの理論を飛躍的に発展させたので、この名著も影が薄くなった。この悲運の数学者は1833年1月9日にパリの郊外で没した。[小堀 憲]

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世界大百科事典内のルジャンドルの言及

【Γ関数】より

…1929年,L.オイラーは定積分に関連して,次の無限乗積を複素数zに対し導入した。これをA.M.ルジャンドルが,ガンマ関数と命名し,記号Γ(z)を用いた。上の式は,と一致するが,さらに書き直せば,次のワイヤーシュトラスの標準形に変形できる。…

【整数論】より

…またこのことからp-1個の既約剰余類のうちの半分の剰余類に属するものは平方剰余で,残りの半分の剰余類に属するものは平方非剰余であることがわかる。pと互いに素な整数aが,平方剰余であるか,平方非剰余であるかに従って,または,と定め,これをルジャンドル記号という。これに対し,オイラーの規準と呼ばれる次の式,が成り立つ。…

※「ルジャンドル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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